明日は明日の風が吹く!!
ボラナビ倶楽部 代表 森田 麻美子


プロフィール (もりた まみこ)
1972年、札幌生まれ。1歳の時に大阪に移り、その後、小中学校時代を東京と札幌で過ごす。札幌東高校卒業。1994年、経済学部卒業。テニスが趣味で、特に、夜中にコートを借りるオールナイトテニスが気に入っている。

1.雑誌の編集なんて(現在)

  私たちが発刊しているボランティア情報誌「月刊ボラナビ」をご存じですか?札幌ではどんなボランティアを募集しているかの情報が中心で、毎月2万5千部をスーパー、書店、区役所などで無料配布しています。「ボランティアしたいけど、どこにいけばいいか分からないという人たちは多い。一方、ボランティアを集めるのが大変で困っている人たちも多い。なにかできることはないだろうか」という気持ちから20代の学生や社会人10人で98年5月にスタートした活動です。日々、編集に追われてパニクりながらも、ボランティア現場の方々や読者、企業のみなさんに支えられています。でも改めて振り返ると、私は、自分がこういう仕事をすることになると思っていませんでした。

2.NHKのアナウンサーなんて(今から1年前)

  北大卒業後、98年3月までの4年間、私はテレビ局のアナウンサーでした。「イブニングネットワーク北海道」と「おはよう北海道」を担当。どんどん入ってくるニュースひとつひとつに驚き、喜び、悲しみながらも、正確に伝えることが最優先。本番中は先輩も後輩もなく、大勢のスタッフによって番組は作られていきます。とっさの機転が仲間を支え、ちょっとの失敗が番組を台無しにしてしまう世界。必要とされる集中力と緊張感。街で知らない人に声をかけられるという副産物(代償?)もありました。でもこの仕事も、自分がするなんて考えてもいなかったものでした。

3.留学なんて(今から6年前)

  北大3年生の時、私は経済学部からの交換留学生としてアメリカオレゴン州にあるポートランド州立大学に留学しました。私の英語力で経済の授業についていくのは大変。
  週末に思いっきり遊ぶために(!!)平日は夜遅くまで図書館に詰め、予習復習をしていました。巨大な自然と人々の温かさに包まれて、おおいに笑い、落ち込み、挑んだ貴重な1年間です。でも実現する半年前まで、留学なんて考えたこともありませんでした。

4.「なんて」のワケ

  北大での生活に何か物足りなく感じ始めた時、公費の留学制度が学部にあるのを知りアメリカに行くことを決めました。帰国が遅れ就職活動に失敗。偶然見たNHKテレビで契約アナウンサーを募集していたので応募し、勤めることになります。そして今。何の気なしに踏み込んだボランティアの世界にはまり、それまで知らなかった人たちを大勢巻き込んで仕事を始めました。脈絡のない人生。転んでもただでは起きない性格です。
  みなさんはいかがですか。今、なにごとも上手くいってるならいいですよね。でもピンチなら、なお結構。「大逆転のチャンスはピンチの中にある」と私は思っています。


「ボラナビ」創刊を祝う倶楽部のスタッフ(昨年8月)

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