ボラえもんと子どもたち
平成10年北大えるむ賞受賞 ボランティアサークル「ボラえもん」
代表
田 辺 竜 男
はじめまして、ボラえもんです。
はじめまして。ボランティアサークル「ボラえもん」です。毎週土曜日に北大病院の小児病棟で、入院している子どもたちと遊んだり、勉強を教えたりするボランティアをしています。遊ぶと言っても、こちらで何かゲームを用意したりするようなことはありません。子どもたちの自主性に任せて、僕たちが子どもになって(←重要)一緒に遊んでいます。また、できるだけ子どもたちみんなで一緒に遊べるように、気をつけています。
みんな元気。
遊びに来る子どもたちは、長期入院の子が多いようです。長期入院と言っても、病気の重い子は病室から出ることが出来ず、もうすぐ退院する子は実家へ外泊しているので、必然的にそれなりに元気な子が対象となります。
一緒に遊んでいると、子どもたちはとても元気です。「本当にこの子たちは病気なのか?」と思うくらいです。病院内には、プレイルームという子どもたちが遊べる部屋があります。子ども達もはじめのうちは、おとなしくトランプやジグソーパズルをしています。そのうちだんだん興奮してくると、ボール投げや鬼ごっこになり、最後には肩車や飛行機をねだられたりして、こっちが疲れてへとへとになってしまうくらいです。こういう姿を見ていると、「入院していても、普通の子なんだなぁ。」と思ったりします。
楽しいからボランティア
「ボランティア」と聞くと、皆さんどんなイメージを持っていますか?特に日本では、「自分の余暇を、他の人のために使う。」とか、とにかく「人のため」と言う面を強調されがちです。
僕たちは別に人のためだけを考えて、ボランティアをやっているわけではありません。もちろん「人の役に立ちたい」というのもあります。しかし、それだけでは毎週恒常的に続けるのは難しいというのが、僕の実感です。
では、何が僕たちに毎週病院に行かせているのか?それは単純に「楽しいから」だったりします。
はじめのうちは、人見知りをしたり、もじもじして、なかなか他の子と一緒に遊べなかった子どももいます。そんな子とも、毎週一緒に遊んでいるうちに仲よくなったりします。そのうち、小児病棟のエレベーターが開くと、もう子ども達が待っていることもあります。遊びに来てくれた子から「土曜日楽しみ。ボラえもんが来てくれるから。」なんて言ってくれたりします。そんなことがあると、とてもうれしくなってしまいます。
また、子どもたちと一緒に、子どもに戻って遊んでいると、自分が子どもに戻って素直になれる気がします。ボランティアで、自分達もリフレッシュできるのです。
ボランティアをやってみませんか?
ボラえもんは、上記のようなことを魅力に感じて活動しています。きっとボラえもんだけでなく、それぞれのボランティアにそれぞれの魅力があると思います。もしボランティアに興味を持たれたのでしたら、クラーク会館にあるボランティア相談室に行ってみてはいかがでしょう?きっと新しい何かが見つかるでしょう。
(たなべ たつお,理学部4年)
e-mail:tatsuo@pop11.odn.ne.jp
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