水産科学研究科修士1年、若林克典さんと水産科学研究科受け入れの研究員鉄村光太郎さんは去る6月17日(土)、研究調査船の乗組員と共に釧路港で海に転落した女性を救出しました。同日午前4時5分頃、犬を連れ釧路港で散歩していた男性が、停泊していた研究調査船第三開洋丸(水産庁の委託を受けた民間の調査船)の近くを通った際に、かすかに「助けて〜」という声を耳にしたことから、救出劇は始まりました。その男性が注意深く同船の周囲を見回したところ、船と岸壁との間に黒い服を着た人が仰向けに浮いているのを発見、直ちに調査船の入り口近くの船室で眠っていた局長に連絡しました。局長は人が海面に浮かんでいるのを確認し、すぐ一等航海士を起こし、「乗組員が落ちたかも知れん」と伝えました。同航海士は船室から飛び出し、「人が落ちた−!、みんな来てくれ−!」と叫び、現場に急ぎました。調査船の調査員、甲板長、トロ−ル航海士と共に調査のため乗りくんでいた若林さん、鉄村さんも現場へ急ぎ、ロ−プによる救出を開始。その時点で転落した人は乗組員ではなく、中年の女性であることが判明しました。女性は既にかなり体力を消耗していて、自力ではとてもロ−プにつかまることができない状態で、一等航海士が海に飛び込み、女性にロ−プを巻きつけました。若林さんと鉄村さんたちは懸命にロ−プを引き上げ、女性を救出。衰弱しきった女性に毛布をかけて救急車が到着するまで必死にマッサ−ジを行い、励まし続けました。
 救助の甲斐あって,その女性は病院で意識を完全に回復し、生還。
 この救助により、若林さん、鉄村さんは調査船乗組員と共に海上保安庁から感謝状(表彰状)と記念品を授与されました。(写真:感謝状を手にする鉄村さん(左)と若林さん(右))
 「水産科学研究科の基本理念は(水圏生物資源の持続的活用を通じて)21世紀の人類を救う人材を淘冶すること」にあります。同研究科で研鑽を積んでいた若林さんと鉄村さんは、自身の研究活動のまっ最中に図らずも最初の一人を救うことになったのです。

(水産科学研究科)




 日本珠算連盟,日本商工会議所などが共催する第4回「2000年そろばんグランプリ・ジャパン」が7月23日(火)に東京都で開催され,本学文学部2年奈良晴洋さんが種目別の「読み上げ算」で優勝しました。
 この大会に出場出来る者は,5月に開催された各都道府県大会の優勝者と準優勝者を合わせた300人に限られるため,例年,非常にレベルの高いものとなっています。
 大会当日は,午前9時から午後4時すぎまで,個人総合,読み上げ暗算,読み上げ算,都道府県対抗の4種目が行われ、全種目にエントリーした奈良晴洋さんは「読み上げ算」で一位を獲得、グランドチャンピオンとして表彰されました。
 奈良さんは9回目の出場(国民珠算大会は5回、そろばんグランプリジャパンとなってから4回)で初のそろばん日本一となりました。(写真:「読み上げ算」で優勝した奈良さん)

(学務部学生課)






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