情報メディア教育研究総合センタ−は,全学部生ならびに講義で使用する大学院生など,およそ1万以上の利用者についてメ−ル配送やWeb資源の管理を行っています。今年3月の機種更新により,全学に1200台以上の利用端末を配置していますが,たいへん残念なことに1年に数件,不正利用とおぼしき事件が発生します。いわゆる「ネチケット」については,他の稿に詳しいと思いますし紙面も限られていますから,ここでは当センタ−利用に関する内容に限定し,「べからず」集のような形で望ましい利用方法を示します。
まず,「
怪しいメ−ルには関わるべからず」です。学外あるいは学内からも,「4000円振り込めば1ヶ月で100万円に」などど書かれたメ−ルが頻繁に届きます。中には「弁護士に聞いたが合法である」などとも書かれていますが,根拠はありません。この手のメ−ルは直ちに削除して,決して内容を真に受けないでください。万が一,学内から届いたものであれば,
当センタ−(center@ec.hokudai.ac.jp)まで全文を転送してください。なお,この手のメ−ルを管理者側で事前に削除してほしい,との要望をよく頂きますが,技術的に不可能ですので各自で削除してください。
次に「
大学にふさわしくないホ−ムペ−ジは作るべからず」です。明らかに大学と関わりのない,個人的嗜好による内容に満ちていることがあります。程度問題とは思いますが,学外からどのようにみられるか,各利用者の常識に期待します。
最後に,「
危ないことはするべからず」です。いかに興味本意とはいえ,例えば外部組織に迷惑をかけるようなプログラムを動作させる,得体のしれないメ−ルに添付されてきたソフトウェアを実行するなどの行為は,結局のところ,利用者が不利益を被ります。
当センタ−端末で不正利用と判断された場合,調査を開始するとともに,必要に応じて一時的に利用停止措置をとります。管理者側で取得している調査履歴は膨大かつ子細なもので,例えばいつ誰がどこへどの程度の大きさでメ−ルを出したか,いつ誰がどの端末を使用したかまで,確実に調べることができます。その結果,不正利用に当ると判断された場合は,当人にその旨を通告するとともに,所属する各学部の教育利用専門委員の先生(1,2年生の場合はクラス担任も含む)に通知し,以後の対応について判断を仰ぐことになります。一般にはペナルティとして一定期間センタ−利用停止などの対応がなされ,その間の履修に影響が出るほか,停学等,学生の身分に関わる処分がなされたことも過去にあります。
以上述べてきた内容も含め,当センタ−では今年度より「適正利用の手引き」なる冊子を作成し,マナ−の啓蒙に努めていますので,ぜひ一読の上,正しい利用を心がけてください。なお,この冊子は今年度「情報処理」を履修した1年生,および「外国語科目」を履修した2年生には配布済ですが,希望される場合は当センタ−までご連絡ください。また、
センターのホームページ(http://www.ec.hokudai.ac.jp/)のトップページから
PDF版の「センターの利用規則および適正利用の手引」を読むことができます。