第1回 北ユーラシア・北太平洋地域研究センターシンポジウム
「京都議定書への提案」 −地球温暖化防止のために何をなすべきか−
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平成13年12月20日(木)に本学学術交流会館小講堂にてセンター主催の第1回シンポジウムが開催されました。
平成13年にモロッコ・マラケシュにて気候変動枠組み条約会議(COP7)において,米国を除く各国が京都議定書の発効に合意しました。1997年のCOP3(京都会議)以来,ようやく具体的に温暖化防止についての国際的な協力体制が整うことになりました。そこでシンポジウムでは,京都議定書に基づく温暖化防止策(京都メカニズム)の内容とその問題点について,最新の情報に基づきながら,多面的に検討を加えることを目的としました。テーマが国際関係にかかわることから,シンポジウムは国際連合大学との共催となりました。講演者は北大のみならず,関係する機関等からの専門家の参加を仰ぎました。開会にあたり藤田正一副学長より,温暖化問題解決には,学際的な研究体制の確立が重要であるとの趣旨でのあいさつがありました。その後以下のプログラムでの発表がありました。
1)森林は二酸化炭素を吸収しているか?
北海道大学・大学院農学研究科 高橋 邦秀
2)二酸化炭素放出削減法とその経済効果
北海道大学・大学院経済学研究科 吉田 文和
3)地球温暖化イニシアチブについて
内閣府総合科学技術会議 渡辺 信
4)韓国のエネルギー供給体制の変革
ソウル国立大学 朴 鐘根
5)国際合意形成と日本の課題
北九州大学法学部 蟹江 憲史
最後にどうすれば京都議定書を達成することが出来るか,特に社会・人文科学と自然科学との協力と融合の必要性について,活発な質疑応答がなされました。なお本シンポジウムの内容は,後日北ユーラシア・北太平洋地域研究センタ−から報告書として出版される予定です。また同センターについては以下のホームページにて活動状況が公開されています。
(http://www.nenp.hokudai.ac.jp/)
(総務部研究協力課)
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