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講演の様子 |
農学研究科では11月30日(金)午後1時30分より4時30分まで,本研究科の大講堂において,農学研究科,札幌農林学会,札幌農学振興会主催,北方生物圏フィールド科学センターとの共催により,北大創基125周年記念企画・市民公開・農学特別講演会「作物の知恵に学ぶ〈植物資源と種子産業>」を開催しました。
前半は,北方生物圏フィールド科学センター長・大学院農学研究科育種工学講座の島本義也教授が,「テンサイ(サトウダイコン)に秘められた知」のテーマで講演しました。
主要な畑作物の中で,テンサイの栽培化は新しく,近代の作物育種や栽培技術の知が集積しているところが紹介され,さらに日本でのテンサイの栽培はクラーク博士の助言によるところが大きいことと創基125周年との関わりの説明があり,結びとなりました。
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大勢の来聴者 |
後半は,サカタのタネ且ミ長の高橋英夫氏(農学科昭和44年卒)が「種子は世界を駆ける」のテーマで,主として野菜や花の苗や種子の生産,販売についての取り組みが,アメリカでの豊富な経験を交えて紹介されました。
さらに同社の戦略にも言及しつつ,今後の種子産業を展望した後,消費者にとって最終産物ではない苗や種子の販売においては,正直・誠実に努め,信頼を得ることが一番重要であるとの信念が語られて結びとなりました。
市民公開となって5回目の開催となり,大分定着してきた感がある今回の講演会には,市民や学生,教職員など総勢200名を越える来聴者があり,熱気溢れる示唆に富む講演会でした。
(農学研究科・農学部)
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