触媒化学研究センターと中国石油大学(北京)
化工学院が部局間協定を締結 |
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覚え書きを取り交わす李化工学院長
と魚崎センター長 |
触媒化学研究センターでは最近,有機合成触媒分野を中心とした中国石油大学(北京)化工学院との共同研究を行っていますが,この共同研究は従来の共同研究の枠組みをこえ,共同実験室を石油大学側から借り受け,測定装置等を日本から運び込み,博士研究員を現地採用して行っているものです。この共同研究に関するミーティングも北京での開催分だけでも年間5回から7回におよび,触媒化学研究センターからの学生や研究員の訪問も短期あるいは比較的長期を含めて年間のべ30人にものぼっています。このような実質的な海外との共同研究は正式な協定を締結してサポートすることが望ましいという考えに基づき,今回触媒化学研究センターと石油大学(北京)化工学院との間で学術交流に関する部局間協定を締結するに至りました。
協定締結の調印式は12月7日に中国石油大学で行われ,触媒化学研究センター側からは,魚崎浩平センター長,有機合成触媒分野,高橋 保教授が出席しました。石油大学側からは李 元明化工学院院長をはじめとして数名が参加して行われました。はじめに李院長のあいさつがあり,魚崎センター長のあいさつ,贈答品の贈呈式,調印式,記念撮影が行われました。
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調印後の記念撮影(右端は高橋教授) |
当日は北京では初雪が数cm降ったため,激しい交通渋滞に巻き込まれ,我々は北京空港から通常40分程度で到着する石油大学に2時間もかかってしまいました。調印式にはなんとか間に合ったのでことなきを得ましたが,この日,北京市内から30分の距離を6時間もかかった石油大学側の教授もいて,北京ではあまり雪には慣れていないようでした。
石油大学(北京)化工学院は中国で固体触媒を利用した石油の精製,クラッキングや,触媒の開発を行っており,また同時に均一系触媒を利用した有機合成のファインケミストリーも展開しており,本センターとも研究領域が大きく重なっており,部局間協定締結により,両部局の触媒化学の研究が大きく展開されることが期待されます。
(触媒化学研究センター)
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