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総合博物館第2回企画展示『渡鴉のアーチ』ジェサップ北太平洋地域調査終了百周年記念,星野道夫写真展

 北海道大学総合博物館は「知の統合」コーナーで第2回企画展示「渡鴉(ワタリガラス)のアーチ」写真展を10月7日(月)から10月29日(火)まで開催しました。
 この写真展は米国自然史博物館が百年余り前に北太平洋地域で行った一大民族調査「ジェサップ北太平洋地域調査終了百周年記念」で撮影された写真の中から選んだ35点と,この「ジェサップ領域」で写真家の故星野道夫氏が撮影した「渡鴉(ワタリガラス)」をテーマとした作品25点を展示したものです。
 なおこれは,10月24日(木)から28日(月)に札幌市天神山国際ハウスで開かれたジェサップ北太平洋地域調査の終了100周年記念国際シンポジウム「渡鴉のアーチ」−ジェサップ北太平洋調査を検証・追試する(1902-2002)−及び,10月27日(日)に北海道大学学術交流会館で開催された公開講演会に関連した企画でもあります。
 本企画の目的はシンポジウム参加者のみならず多くの市民に,これらの諸民族の歴史とそれを取り巻く環境について理解を深めてもらうことにあり,開催期間中は通常の倍ほどの入場者がありました。
 また,10月23日(水)には「知の交流」コーナーで,「渡鴉の光の箱」と題した講演会を開催しました。講師は米国自然史博物館のアーキヴィスト バーバラ マゼイ氏,通訳は北海道大学スラブ研究センター井上紘一教授で,終了予定時刻の午後4時30分を大幅に越え大変有意義な講演会となりました。
 この写真展・講演会は北海道大学総合博物館と北海道大学スラブ研究センター及びシンポジウム実行委員会(代表 谷本一之・北海道立アイヌ民族文化研究センター所長)3者の共催で実施されました。

(総合博物館)

ジェサップ調査隊撮影の写真展 星野道夫写真展
ジェサップ調査隊撮影の写真展
星野道夫写真展