お知らせ

発掘された遺跡の地層断面を展示

 長年にわたり実施してきた発掘調査によって,大学構内の各所には,今より二千年前から千年前にかけての続縄文文化や擦文文化の遺跡が,地下深くに多数残っていることが分かっております。
 今回,文系4学部西側の中央通り沿いに新たに建てられた人文・社会科学総合教育研究棟の建設地もまた,縄文文化晩期から続縄文文化前半にかけての遺跡が残されていた場所でした。建設に先だって実施された発掘調査では,続縄文文化の大規模な集落址が発見され,考古学上の大きな成果が収められました。この成果の一端を学内外の皆様にも御覧いただきたいと思い,人文・社会科学総合教育研究棟1階入口正面の壁面及び床面を利用して,その発掘調査の際に剥ぎ取られた地層の断面と続縄文文化の焚き火跡を展示しております。
 地表下約3mまでの厚い地層の断面からは,この場所での悠久の時の積み重なりを,焚き火の跡(地表下約2.5m)からは,ここで暮らしていた続縄文文化人の生活の一コマを,感じとることができるはずです。

(埋蔵文化財調査検討部会)(施設部)

展示中の地層断面
展示中の地層断面