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水産科学研究科でTA研修会が開催

 水産科学研究科では,高等教育機能開発総合センター主催で学部ティーチングアシスタント(TA)に対する北海道大学TA研修会を4月14日(月)に開催しました。札幌キャンパスでは,全学教育にTAとして参加する大学院学生を主たる対象として研修会がこれまで6回開催されていています。しかし,函館キャンパスに在籍する大学院学生は旅費等の関係から今まで参加できない状況にありました。今回,高等教育開発研究部と水産科学研究科FD研修室の協力で,函館キャンパスでの開催が可能となりました。
 当日受付も含め131名が最後のグループ発表会まで参加し,部局単独での本格的なTA研修会となりました。全学教育に登録しているTAも2名いましたが,ほとんどが学部関連の学生実験・実習に係わるTAであるところが今回のTA研修会の特徴といえます。
 研修会プログラムは札幌キャンパスで開催された内容にほぼ沿ったもので,山内水産科学研究科長あいさつの後,(1)大学教育の基礎について(西森教授),(2)Teaching Assistant(小笠原教授),(3)実験指導とTAの役割(細川助教授)に関しての講義と講演が行われました。さらに,グループ学習について説明の後,実際に10グループに分かれてグループ討論と発表会が行われました。グループ討論では当日受付の参加人数が多かったために,1グループ当たりのTA人数が12〜14名となり,適正な討論を行うための2倍近い人数になったことで,グループリーダーに負担が大きくなったことは反省点といえます。
 実施後のアンケート調査の回収率は98%(128名)に及び,今回の研修会に対する反響が大きかったことを示していました。有益であった点では,専攻,学年を越えてディスカッションの機会が得られたことからグループ討論と発表会が挙げられていました(回答者の約72%)。他には配布された資料集(高等教育開発研究部編集)も充実していることが,参加TAから評価されていました。内容面では,TAに対する心構えがわかったこと及びTAの権限についてさらに知りたいという要望もありました。後者に関連して,一緒に実験・実習の指導に当たる教官にもTAを任用する側としての研修が必要ではないかとの貴重な意見の記述もありました。
 全体をとおして,今回の函館キャンパスでのTA研修会は学部関連の学生実験・実習にたずさわるTAに対する研修会の開催が有意義であることを示すものでした。

(水産科学研究科・水産学部)

講演風景 グループ討論
講演風景
グループ討論

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