高等教育機能開発総合センターは,平成15年度「新任教官研修会」を平成15年6月5日(木)に,情報教育館3階のスタジオ型多目的中講義室を会場に開催しました。
この研修会は,本センターの高等教育開発研究部が中心となって企画,運営され,平成7年度に実施した新任教官歓迎説明会から数えて9回目になります。
研修会は,昨年6月以降に本学に新規に採用された教官及び他の機関から転入した教官を対象として計画され,連携講座及び寄附講座の教官も含め,過去最多の97名が参加しました。
最初に,井上副学長からエルムの森に囲まれ,教育環境の整った本学にお迎えできたことの歓迎の言葉があり,次いで,平成16年度からの独立行政法人化を前にして,制度の変革を高等教育と学術研究の高度化に資するための新たなシステムを構築するために活用することであると認識して,法人化に向けて準備を進めていること。これからは学生の目線に合わせた教育を行うことが大切であること。また,セクシュアルハラスメント等,学生の人権を配慮した対応が大切であることとのあいさつがありました。
引き続き,次のスケジュールにより講演及びグループ討論が行われました。
午前の部(講演及びパネル討論)
◇「北海道大学はどのようにしてできたか」
高等教育開発研究部長 小笠原 正 明
◇「法人化問題の現状と法人化後の大学教員の権利と義務」
法学研究科 教授 常 本 照 樹
◇「大学生の指導をめぐって」パネル討論
午後の部(講義及びグループ討論)
◇「大学生の心のケアについて」
保健管理センター講師 小 林 理 子
◇小グループ学習(セクシュアルハラスメントと心のケア)
高等教育開発研究部 教授 西 森 敏 之
午前の部では,各講師による講演及びパネル討論を熱心に視聴し,質疑では予定の時間を超える活発な意見交換が行われました。また,午後の部の討論と発表では,八グループに分かれて,セクシュアルハラスメントや修学指導等学生の身近な悩みについて具体例を想定し,グループ討論の後,発表と総合討論が行われ,効果的な指導の在り方,また,事前予防等についての理解を深めました。
(高等教育機能開発総合センター)
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