訃報
文部科学技官 大坊 孝春(だいぼうたかはる) 氏(享年24歳)
文部科学技官 大坊 孝春(だいぼうたかはる) 氏(享年24歳)

 低温科学研究所附属流氷研究施設 文部科学技官 大坊孝春 氏は,5月24日御逝去されました。
 ここに,謹んで哀悼の意を表します。
 同氏は,昭和54年4月25日青森県三戸町で生まれ,平成10年4月北海道大学低温科学研究所附属流氷研究施設に採用されました。
 在職中は,流氷研究における技術的側面を積極的にサポートされ,主にリモートセンシング技術,通信関係や極域寒冷地仕様観測機器類の技術開発などの業務に従事されました。その中で特に流氷レーダー,海洋レーダー,流星バースト通信,ネットワーク関係に係わる業務に精通され,その技術向上に向けた意欲も大変旺盛で,研究者や関係職員から大変頼りにされておりました。
 また,スポーツや音楽を御趣味とされ,トランペット奏者として地元紋別市の吹奏楽団で御活躍され,その明るく前向きで優しい人柄は,他の誰からも大変好感を持たれておりました。
 昨秋に御結婚されてからは,公私ともに大変張り切っておられて,今後の御活躍が大いに期待されておりました。
 同氏は,平成15年5月24日札幌市の実家から紋別市へ戻る途中に,不慮の交通事故により御逝去されました。まだ,24歳の前途洋々たる身であり,誠に惜しまれてなりません。
 ここに生前の功績を偲び,心から御冥福をお祈り申し上げます。

(低温科学研究所)