北方生物圏フィールド科学センター臼尻水産実験所(茅部郡南茅部町)では,8月9日(土)に小中学生を対象とした「磯の観察会&スノーケリング教室」を文部科学省「大学等地域開放特別事業」の一環として開催しました。
この教室は,身近な海と接する方法としてスノーケリングの正しい基本技術をマスターし,海の生態観察を通じて,人を含めた自然の営みについて体験学習し,感性豊かな子供の育成に貢献することを目的として実施した野外教育プログラムです。
スノーケリング教室の開催は初めての試みでした。当日は,台風10号の接近のため,朝から雨降りでベストコンディションではありませんでしたが,小中学生とその家族,合わせて16名の参加者は,皆,スノーケリングが初めてであることから,真新しい器材を見て歓声を上げていました。
まず最初に,ウェットスーツ,マスク(水中メガネ),スノーケル,フィン(足ヒレ)の装着方法を覚え,フィンをつけて2人ずつ横歩きになって海に入り,岸から沖に向かう浮き玉とロープにつかまりながら,仕上げのフィンワーク学習も全員がクリアしました。
海中観察では,ウェットスーツの浮力に助けられながら沖の方に泳ぎ出すと,次第に深くなって底が見えなくなっていくことに戸惑いながらも,一緒に泳ぐ大学院生が指さす大きな魚や稚魚の群にうなずき,楽しそうな様子がマスク越しに伝わってきました。
スノーケリング終了予定時間になっても,海から上がろうとしない参加者もいる程の盛況でした。参加者が今回の経験を糧として,自然環境の大切さや生き物の面白さと不思議さを深く学ぶきっかけになることを願いながら,「磯の観察会&スノーケリング教室」を終えました。
 |
初めてのスノーケリング。「フィンをつけて歩くのは難しいなぁ。」 |
|
 |
「僕の番はまだかな。早くスノーケリングに行きたいよ。」 |
 |
「お兄さん(学生)がそばにいるから怖くないよ。」 |
|