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第6回北海道大学教育ワークショップ(FD)を開催

 北海道大学教育ワークショップが「授業の設計」を主テーマに11月7日(金)及び8日(土)の両日,奈井江町の「農業構造改善センター」を会場に合宿形式で開催されました。    
 このワークショップは,本学のファカルティディベロップメント(FD)の一環として高等教育機能開発総合センター高等教育開発研究部が中心となって企画・運営しているものです。
 本年度はこれからの北大の教育を担う若手の教官を中心に参加者を募り,本学からの33名に4つの大学から8名の参加があり,総長をはじめ,タスクフォース等8名の総勢49名で実施しました。
 開催に当たり,総長からあいさつの後,引き続き来年度からの法人化に向けて「新たなる北大の飛躍をめざして」と題して講演,懇談会が行われました。その後今回のワークショップのテーマである「授業の設計」に焦点を当てて活発な研修会を行いました。
 「授業の設計」は,学生の自主性を引き出し,学生に知的な刺激を与えるための鍵になるものであり,そのための教育の基礎について理解することを目標としております。
 ワークショップは,次の作業目標及びグループ作業テーマのもと,ミニレクチャー,グループ作業,全体討論が1つのセッションとして構成され,ワークショップ自体がインタラクティブな授業の1つの例となっています。グループダイナミックス,討論の組織など学生参加型の授業を体験するように企画されました。

 作業目標
 大学教育についての基本と教育改善のための方略を身につける。
  1)授業科目名と目標の設定
  2)授業設計指針の作成
  3)シラバスと成績評価基準の作成

 グループ作業テーマ
 以下の条件のもとで科目設計を行い,その過程で,教育の基本的要素,授業設計の実際,授業法の改善,評価法などについて学ぶ。
 1)一般教育演習/コミュニケーション能力を高める科目
 2)一般教育演習/異文化理解を深める科目
 3)科学・技術の世界/市民の倫理に関する科目
 4)科学・技術の世界/文系学生のための科学・技術に関する科目
 5)複合科目/文理融合を目指す科目

教育ワークショップ参加者 グループ作業
教育ワークショップ参加者
グループ作業

 グループ作業は,リーダー,発表,発表OHP作成,記録の役割分担を決めて進められ,定められた時間内に,スケジュールを次々とこなしていきました。
 また,8日の午後には,2名の講師によるデモンストレーション授業が行われ,洗練された授業設計の具体例の体験も行われました。
 最後に参加者全員による感想や意見が述べられました。実際の授業科目に係る授業設計から成績評価までの一連のプロセスについての研修であり,大変参考になりました。若手教員同士及び他大学の教員と学問分野を越えて親睦を深めることができました。「授業設計」の重要性が確認できた等々の意見が出されました。
 全員が最後まで真剣に取り組み,水準の高い見識のあるグループ討論,完成度の高いシラバスが作成され,内容のある有意義な研修会でした。
 なお,ワークショップの詳細については,12月に発行のセンターニュースに掲載する予定でおります。

(高等教育機能開発総合センター)


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