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平成15年度医学教育等関係業務功労者表彰
本学から3氏が受賞

 本年度の医学教育等関係業務功労者として,本学から医学研究科文部科学技官東ミツエ氏,北海道大学病院文部科学技官岩崎矩子氏,北海道大学病院文部科学技官横山光子氏の3氏が表彰され,平成15年11月26日(水)ホテルフロラシオン青山において,表彰式が行われました。
 この表彰は,文部科学省が毎年,医学又は歯学に関する教育・研究若しくは患者診療等の補助的業務に従事し,顕著な功労のあった方々に対して行うものです。
 3氏の表彰に当たっての感想を紹介します。

(総務部総務課)


○東(あずま)   ミツエ 氏
(医学研究科文部科学技官)

東(あずま)   ミツエ 氏 このたび,医学教育等関係業務功労者表彰という身に余る賞を頂き,大変光栄に思っております。表彰に当たり,御尽力くださいました関係各位の方々に,深く感謝申し上げます。
 私は昭和45年4月に医学部麻酔学講座に採用されましてから現在の医学研究科侵襲制御医学講座に至るまで33年余り所属講座で研究及び測定に従事して参りました。
 当初は手術室の麻酔中の患者の血液ガス分析,ガスクロマトグラフィーによる麻酔薬の血中濃度の測定及び体外循環時の体内酵素の測定など常に麻酔中の患者の安全管理の為の測定と研究に従事しておりました。また高気圧酸素治療装置の操作を行い一酸化炭素中毒,抹消循環不全及び脳梗塞の患者の治療などに従事してきました。当時を振り返りますと,多くの実験は犬を使って1日がかりで行われ,その研究チームの一員として測定に加わったのが楽しい思い出として深く印象に残っております。また,当時のコンピューターは大変大型(部屋の1/5を占めている状況)で,二進法で操作して使っていたのが懐かしく思い出されます。
 その後,急速な機器類の発展,自動化に伴い,私の仕事も小動物を使っての研究へ移行する機会に恵まれました。麻酔薬の機序解明のため,電気生理学的手法によりモルモットを使用しての心循環系に関する研究,糖尿病患者への麻酔薬の作用に関して糖尿病ラットの作成と,その心臓を使用しての麻酔薬の作用の研究などに従事し,その成果を学会などで発表すると同時に外国雑誌に発表し,微力ながら医学研究に貢献する機会を与えられたことに深く感謝しております。
 今回の受賞を契機に更に研鑽を積んでいくつもりです。
 最後になりましたが,今迄御指導,お力添え戴きました諸先生,諸先輩,侵襲制御医学講座の皆様に心からお礼申し上げます。

(医学研究科・医学部)


○岩 崎 矩 子(いわさきのりこ) 氏
(北海道大学病院文部科学技官)

岩 崎 矩 子(いわさきのりこ) 氏 上司から受賞の知らせを聞き,正直戸惑いがありました。賞に値する程の仕事をしたのだろうかと…。でも理由はともあれ,推薦して頂いた事を心から感謝致します。
 式典に参加し,全国からの受賞者にお会いして,受賞の重みを一層強く感じました。私は昭和51年に正職員として検査部に採用になりました。それまでの10年間弱,数ヶ所の民間の職場で働きました。他の職場を経験した事により,現在の職場がいかに恵まれた職場であるかを身をもって知ることが出来ました。採用された当時は,自動機器が導入され始めた頃で,機器に弱い私は大いに手こずったものです。平成9年の新棟への移転の際は,約1週間,毎日の仕事の終了後に新検査部へ移り,今までと全く違う搬送システムを覚え,慣れる為に夜中まで皆で残って頑張り,引越しを含め1日も休まず検査業務を続けることが出来ました。個人的には,中央採血が始まった時の採血時の緊張感などは忘れられない思い出です。
 環境,同僚に恵まれたお陰で今まで働くことが出来,更にこのような表彰まで頂き,検査部の皆様,お世話になりました方々に心からお礼を申し上げます。

(北海道大学病院)


○横 山 光 子(よこやまみつこ) 氏
(北海道大学病院文部科学技官)

横 山 光 子(よこやまみつこ) 氏 このたびは医学教育等関係業務功労者表彰として文部科学大臣表彰を賜り,身に余る光栄と感謝致しております。また,表彰にあたり御尽力下さいました関係各位の皆様に,厚く御礼申し上げます。
 私は昭和52年に医学部附属病院看護部に採用され,材料部勤務になりました。器材の名前,セット組,そのセットの使用目的,感染予防等,看護助手としての基礎知識を得て,二年後の昭和54年より病棟勤務となりました。脳神経外科病棟に6年,放射線科病棟に7年,ICUにて10年を経て,平成14年より再度材料部に配属となり,現在に至っています。
 病棟勤務時は,患者さんとのコミュニケーションが必要な直接的助手業務が中心となり緊張と感動を経験しました。ICUでの業務は経過観察を必要とする重篤な患者さんが中心ということもあり,直接的助手業務はなくなりましたが,ここで改めて『自分の役割は何か』と再考し,医療器材・物品等の管理,患者さんの退出ベッド整理等多種多様な雑務という間接的看護を通して看護の喜びを感じました。
 20余年を経て再度配属になった材料部では,ますます合理性と安全性を追求した進歩を遂げています。返納された器材はコンピューター制御のディスインフェクターが予防,洗浄,乾燥まで自動で行い,ディスポ製品は物流システムで管理し,カート交換方式,処置台補充方式でPDAを片手に病棟に出向き,不良不動在庫を減らす努力をしています。材料部の私達の周りに患者さんは居ませんが,安心して,安全で安楽な検査治療を受けて頂くよう日々努力しています。
 27年間,看護部の助手研修で看護助手としての姿勢を学ばせて頂きました。これは私の人生の大きな糧となりました。そしてこれからもこの仕事で得たものを色々な場面で生かしていきたいと思います。
 未熟な私を御指導,お力添え下さいました看護部の皆様,多くの師長,副師長の皆様,共に過ごした同僚の皆様に今一度,深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

(北海道大学病院)


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