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触媒化学研究センターで第14回国際シンポジウム「次世代の分子触媒化学」The 14th International Symposium on "Molecular Catalysis of the Next Generation" を開催

 本センターでは,第14回国際シンポジウム「次世代の分子触媒化学」を11月24日(月)から26日(水)の3日間にわたり,学術交流会館において開催しました。本センターでは,平成2年より毎年国際シンポジウムを開催し,触媒化学における世界的研究拠点の一つとしての役割を果たして参りました。今年のシンポジウムでは,分子触媒化学の未来に焦点をあて,先進的な取組をしている国内外から14名の講師を招待し,活発な議論を展開しました。
 シンポジウムは24日午後のミキサーから始まりました。参加者はコーヒーとクッキーを片手にまずうち解けた後,シンポジウムを始めました。海外からは,現在韓国化学会長の要職にある慶北大学Sang Chul Shim教授,重合触媒の世界的権威 米国ノースウエスタン大学Tobin J. Marks教授,分子触媒の世界的権威オランダアムステルダム大学Piet W. N. M. van Leeuwen教授,そして米国ノースキャロライナ チャペルヒル校Wenbin Lin教授,韓国Korea Institute of Science and TechnologyのSang-gi Lee博士が熱心に講演されました。また,国内からは大阪大学 金田清臣教授,名古屋大学 石原一彰 教授,東京工業大学 田中正人教授と鈴木寛治教授,奈良先端科学技術大学院大学 小夫家芳明 教授,北陸先端科学技術大学院大学 白川英二 助教授,三井化学(株)槙尾 晴之博士,北海道大学 森 美和子教授と高橋 保教授ら,この分野で活発に先駆的な研究を展開されている方々の講演が行われました。それぞれの講演で極めて活発な議論が行われました。特に,大学院生からも多くの質問がなされ,その熱心さに講演者からも驚きと賞賛の声があがったほどでした。また,大学院生,博士研究員,若手教官のためのショートトークなる3.5分間の講演10件も設けました。参加者は良く準備,練習し,講演に臨んだため,どれもレベルの高い講演であったため,参加者からも大変好評でした。25日の夜には札幌アスペンホテルにて懇親会を行いました。会期中は天候に恵まれ,また平年よりも暖かい日々が続き,参加者は朝早く起き,大学構内,大通り公園などの散策を大いに楽しまれたようです。
 このような活発な国際シンポジウムを通じて,触媒化学分野の国際的な共同研究,研究ネットワークの発展が大いに期待されます。

講演者を囲む記念撮影 基調講演の様子
講演者を囲む記念撮影
基調講演の様子
(触媒化学研究センター)

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