国公私立の大学,短期大学及び高等専門学校において,情報処理教育を担当する教職員を参加対象とした「平成15年度情報処理教育研究集会」を11月7日と8日に文部科学省と本学の共催で開催しました。研究集会では,全国から総勢606名が参加し,「「情報」教育の新世紀−国際化・情報化の変革の中で高等教育における「情報」教育が組み替えられる その現状と近未来像−」を全体のテーマとし,7日は札幌市教育文化会館,8日は北海道大学高等教育機能開発総合センターを会場として開催しました。
中村総長の開会のあいさつの後,「国際化,情報化の変革の中での高等教育の近未来像−インタネットスクール,バーチャル大学・大学院−」をテーマにシンポジウムを行い,その中で杉野文部科学省高等教育局専門教育課長が「これからの高等教育」,岩崎東北大学助教授が「東北大学大学院インターネットスクールの取組みと課題」,不破信州大学助教授が「信州大学インターネット大学院について」,最後に坂元メディア教育開発センター長が「国際化・情報化の変革の中での高等教育の近未来像」と題して講演を,次いで「高校教科「情報」実施状況アンケート調査に関する報告」が本学プロジェクトチームからなされ,奥村札幌北高等学校教諭が「高等学校教科「情報」−現場から−」,岡田北海道大学附属地震火山研究観測センター長が「地球となかよくつきあうための危機管理−有珠山噴火の現場から−」と題して特別講演を行いました。翌8日には,本学と米国スタンフォード大学間高質映像・音声通信による「遠隔教育デモンストレーション」を行い,次いで日本レコード協会(今村氏)から「情報教育と著作権法の関わり」について,太田メディア教育開発センター助教授が「教育メディア著作権関連情報データベースと著作物等流通システムについて」と題して特別講演を行った後,「情報と教育」及び「eラーニング」特別セッションほか一般の分科会と合わせて25のセッションで205件の情報処理教育に関する多彩な研究発表が行われました。当日は,ポスターによる発表や展示等も同時に行うなど,活発な意見交換が行われる中,今後の発展が期待される内容で,盛会のうちに終えました。
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