![]() ▼日本の南極観測の輸送に不可欠である観測船「しらせ」の更新が財政難のため危うくなっています。 3代目観測船「しらせ」の耐用年数は25年で,廃船まであと4年ですが,後継船の建造に4年の年月がかかるため,来年度から建造費の予算を確保しておく必要性があります。予算要求が認められない場合は,2008年以降の南極観測は中断を余儀なくされ,中断は,観測データの継続ができなくなるので,世界各国で行われている観測網に空白域を作ることになります。 日本の南極観測の成果は,オゾンホールの発見をはじめ,いん石の採取がずば抜けているなど,各国の観測基地の中でも特に優れていて,本学では,これまでに多くの研究者等が観測隊に派遣して業績をあげているほか,植物園博物館には,第1次越冬隊に残されながらも1年近く生きていた,有名な「タロ」のはく製も保存しています。総合博物館では,入館者10万人達成の記念品に,南極の石を贈呈しました。 新観測船の建造予算が確保できるかどうか微妙ですが,日本の優秀な南極観測が途切れないことを望みます。 ▼12月1日から,全道一斉に「北海道空き缶等の散乱防止に関する条例」がスタートしました。一般には「ポイ捨て防止条例」と言い,各地で条例のPR活動などを行っていますが,一月が経過し,道民及び道外の観光客に,どの程度浸透したでしょうか。 ポイ捨ての禁止は,空き缶・ペットボトルに限らず,たばこ・ガム・紙くずなども対象で,違反した場合には,平成16年4月1日から2万円以下の罰金が科せられます。 条例の狙いは,ゴミの散乱を防ぐことで,快適な生活環境を確保することにあります。例年,雪解けの後に,ゴミ収集の環境整備を実施していますが,今シーズンは少しでもゴミの量が減ることを期待します。 |
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