編集メモ

▼文部科学省が公表した留学生数調査の結果によると,平成15年は,前年に比べて約14,000人(14.6%)増加し,初めて目標とする10万人を突破しました。
 留学生10万人計画は,1983年(昭和58年)内閣総理大臣の指示に基づき,21世紀初頭に,当時のフランス並み(約10万人)の留学生を受け入れるために,留学生政策を総合的に推進する提言があったことに始まります。計画は国際交流の促進が目的であり,国と国との懸け橋となる人材を育てることでした。
 計画の達成は評価できますが,2000年以降の留学生の急激な増加は,量に力を注ぎすぎたことで質の低下を招き,学習意欲を持たない留学生がトラブルを起こすなどの,社会問題にも発展しています。
 今後,選抜方法など受入れ態勢の見直しや面接・試験科目の工夫など,効果的な対策を各大学側が考える必要があるかもしれません。



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