去る2月26日(木),センチュリーロイヤルホテルにおいて,最後の運営諮問会議を開催しました。
当日は委員11名のうち8名が出席され,本学からは総長,副学長,事務局長の他,部局長が出席しました。
本会議は,会長の戸田一夫北海道電力株式会社相談役の進行により,協議題である「法人化後の大学運営のあり方」について,最初に中村総長から報告書「法人移行に向けて」に基づき,法人化後の本学の運営組織等を中心に総論説明が行われた後,引き続き経営関係,教育関係,研究推進・産学連携関係,評価・国際関係のそれぞれについて,担当副学長から今後の基本方針について説明が行われました。
その後意見交換が行われ,委員からは「選択と集中を大胆にやり,これが北大だという特徴を明確に打ち出すことが重要」,「『全人教育』や『実学の重視』はもちろん,基本理念として高度な学問を目指すことも忘れないでもらいたい」,「良い学生・研究者を集めることに集中し,より思い切った政策をすべき」,「基本理念に縛られすぎては発想が萎縮するのではないか」,「中期目標・中期計画が盛りだくさんすぎるので,どこに力点を置くかというメリハリを持たせる必要がある」,「学生の面倒見の良い大学という印象を持たれるように,生活支援,経済支援の面で力を入れてもらいたい」など数多くの意見が寄せられました。最後に,戸田会長から「現在,北海道は道州制の問題,人口の減少,老齢化など多くの課題を抱え岐路に立たされている。このような状況において,今後どのような北海道を築いていくかを真剣に考えると,北海道は北海道としての新たな価値観を生み出す必要がある。その価値観に従って,子供たちを育てていくことが大切であり,是非,札幌農学校を原点とする北海道大学の先生方で,北海道を作る基本となる北海道の教育システムについて具体的な提案をしていただきたい。」との本学に対する期待が述べられました。
会議の終了に際し,中村総長から各委員からの助言を今後の北海道大学の運営に役立てたい旨発言があり,さらに,4年間にわたりお世話になった委員への謝辞が述べられ,最後の開催となった運営諮問会議の幕が閉じられました。
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