平成15年度学士学位記及び修士学位記授与式が3月25日(木)に,本学体育館において,行われました。
学位記授与式は,名誉教授,学部長等の列席の下,北大交響楽団による「エルムの鐘」の演奏により開始され,水産学部を除く,11学部の卒業生2,130名に対し学士学位記が,また,水産科学研究科を除く11研究科の修士課程修了者1,349名に対し修士学位記が各学部長・研究科長から授与されました。
なお,水産学部及び水産科学研究科の学位記授与式は,3月26日(金)に水産学部講堂において学部卒業生202名に学士学位記が,水産科学研究科修士課程修了者91名に修士学位記が水産学部長・水産科学研究科長から,博士課程修了者15名に対し,中村総長から博士学位記が授与されました。
中村総長は告辞の中で,「科学の実用化のためには,時間をかけた基礎研究が必要であること」「地味で,息の長い基礎研究が人間の生活の安全や福祉に役立つ応用研究へと発展した例」として,有珠山噴火を予知し,住民の被害を最小限にとどめるという,防災に大きな貢献をされた理学研究科の岡田弘教授と,鳥インフルエンザの原因究明と防止対策で活躍をされている獣医学部長・獣医学研究科長を務める喜田宏教授の研究を紹介され,「北の大地に根ざす北海道大学の研究活動の特色を表すとともに,大学にとって基礎研究と応用研究の両方が重要であることを示すものであります。研究を志す皆さんに,研究者の生き方について示唆することが多いのではないでしょうか。」と述べられました。
また,「時代の大きな転換期にあって,若き皆さんが健康に留意され,本学の建学の精神である高邁な大志を抱き,志を高く持って地球社会のなかで逞しく活躍すること」を祈念する,はなむけの言葉が贈られ,北大交響楽団の「都ぞ弥生」の演奏で式は終了しました。
学部別の卒業生数及び研究科別の修士課程修了者数は,下表のとおりです。
博士学位記授与者については,本号57ページに掲載しています。 |