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「エネルギー変換マテリアル研究センター」を設置

 平成16年4月1日からエネルギー先端工学研究センターの時限に伴い,これを母胎に改組拡充した「エネルギー変換マテリアル研究センター」(Center for Advanced Research of Energy Conversion Materials)が学内共同教育研究施設として設置されました。
 これまでの「エネルギー先端工学研究センター」では,炭素系資源の環境調和型利用,石炭−水素転換プロセス,高効率発電プロセス,エネルギー関連材料の原子スケール設計など,低環境負荷エネルギーシステムの重要な基盤技術に関する独創的な研究成果を挙げてきました。
 新しく発足した「エネルギー変換マテリアル研究センター」では,旧研究センターにおいて培った基盤技術をさらに発展させ,21世紀のエネルギー戦略をブレークスルーするための新しい材料開発を推進します。具体的には,水素,炭化水素を中心とするエネルギー源の変換反応システム及び革新的高効率エネルギー変換システムを確立するための新しい材料開発,特にマルチスケール高機能材料の開発研究及びその評価技術の確立を推進します。さらに,このような研究を通して,エネルギーと材料との関わりを総合的・体系的に捉えることのできる人材を養成するとともに,新しい環境調和型エネルギー変換システムの創成に寄与することを目指しています。
 本センター組織は,マルチスケール機能集積分野,量子エネルギー変換材料分野,熱エネルギー変換材料分野,エネルギーメディア変換材料分野,エネルギー変換システム設計分野の5研究分野から構成され,新センター研究基盤として,学内共同利用設備であるマルチビーム超高圧電子顕微鏡がマテリアルキャラクタリゼーションステーションとして研究を支えます。

(エネルギー変換マテリアル研究センター)


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