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水産科学研究科で第3回TA研修会が開催

 水産科学研究科では,去る4月23日(金)に高等教育機能開発総合センター主催により水産科学研究科の大学院学生を対象とした北海道大学ティーチングアシスタント(TA)研修会が開催されました。これまで札幌キャンパスでの研修に参加することができなかった本研究科大学院生に対し,函館キャンパスでも開催されるようになって3回目の研修となり,教員も参加した「教員とTAとの合同研修会」としては2回目の開催となりました。
 当日は,教員21名,TA112名の参加があり,全学教育に登録しているTA2名の他は,学部専門教育科目の学生実験実習に係わるTAの参加が多くを占め,学部専門教育に特化したものとなりました。
 本研修は,初めてTAとなる者,主に大学院新入生を対象に行われます。昨年度函館キャンパスで初めて開催されたTA研修会では,受講率が非常に良く,当時の新入生である現修士課程の多くの大学院生が既に受講を終えているため,今回の受講者の大半は大学院博士後期課程の新入生となり,その受講率も良好でした。これは,本研修の重要性が大学院生及び教員に広く認知され,定着していることを示すとともに,今後のTAの活動ひいては本研究科の教育・研究活動において良い結果をもたらすものと思われます。
 研修の前半は(1)TAとは何か(小笠原教授),(2)実験実習におけるTAの活用(猪上教授)の2つのレクチャーがあり,TAとしての心構え,役割とその重要性,どのようなことに注意をはらえばよいのか,教員とTA両者のより良い在り方などについて理解を深めることができました。
 研修の後半は,(3)グループセッション(10グループ)で構成され,危機管理などを中心としたケーススタディとプレゼンテーションを通して,TA相互あるいは教員とTAの交流を図ることができました。
 実施後に行われたアンケート調査においても回収率は96%と関心の高さがうかがえるものでした。その内容も「教員も含めていろいろな人とディスカッションの機会が得られたことが有益であった」「今後も教員が参加することに賛成である」等本研修への積極的評価のほか,「実験実習内容が異なるので学科別のケーススタディのプログラムを考えたほうがよい」「TA経験者としての話を聞きたい」「グループ討論に参加してほしい」等今後の本研修への期待をこめた要望・提言等が寄せられ,TAの養成及び資質向上という本研修の目的を達せられたことを示すとともに,今回のように専門教育科目に特化した教員・TA参加型の合同研修会の継続開催が有能なTAを養成していくために有意義であることを示すものでした。

(水産科学研究科・水産学部)

山内研究科長による開会あいさつ
山内研究科長による開会あいさつ
レクチャーを行う高等教育機能開発総合センター・小笠原教授
レクチャーを行う高等教育機能開発総合センター・小笠原教授
熱心にレクチャーを受ける受講生
熱心にレクチャーを受ける受講生

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