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総合博物館第10回企画展示−北海道大学に通底する精神−「書とスケッチで綴る都ぞ弥生」

 北海道大学総合博物館では企画展示−北海道大学に通底する精神−「書とスケッチで綴る都ぞ弥生」を平成16年3月23日から5月9日の期間開催しました。
 『都ぞ弥生』に代表される本学恵迪寮寮歌には,北海道の大自然の賛歌とともに歌い込まれている札幌農学校以来の北大に通底する精神の片鱗を見出すことができます。今回の企画展示は本学法学部卒で書家の岡田大岬氏と,北大遠友学舎講座「クラーク博士と札幌農学校の教育思想」受講生で,スケッチ画家の高山緋沙子氏にお願いして,寮歌や本学キャンパスの建物等から題材を選んでいただき,北大に通底する精神を芸術で表現していただく試みとしました。題して「書とスケッチで綴る都ぞ弥生」を博物館1階廊下及び,知の交流コーナーの南側に,書20点,スケッチ20点を展示しました。また,4月10日(土)には山本玉樹本学元講師による関連公開セミナー「北海道大学に通底する精神」を行いました。
 本博物館には,クラーク博士から新渡戸稲造,内村鑑三ら,そしてその教え子らに受け継がれ,矢内原忠雄が「日本の大学教育の2つの源流の一つ,札幌から発した,リベラルな,人間を作る教育」と評した北大に通底する教育精神の由来や継承を説明した資料や写真が展示されており,今回の企画展示と一体化して来館者には期待した以上の感動を与えました。期間中の来場者は1,500人を超え,会場に備えたノートには,感動の声が多く寄せられました。

(総合博物館)

「恵迪吉」と「都ぞ弥生」 「友遠」と「風景」
「恵迪吉」と「都ぞ弥生」
「友遠」と「風景」

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