部局ニュース

電子科学研究所を一般公開

 
17研究分野の研究内容を盛り込んだ看板
17研究分野の研究内容を盛り込んだ看板
 電子科学研究所では,6月5日(土)に,恒例の行事となりつつある一般公開を行いました。
 本研究所には,大別して,光,分子,生命に関する研究分野があり,これらの分野を融合した新しい学問領域の開拓をめざして研究活動を行っています。その活動および成果の一部を広く一般の方々にも見ていただきたい,聞いていただきたいと思い,大学祭の期間中に一般公開を実施しています。昨年の秋に,その前年に新設された当研究所附属ナノテクノロジー研究センターの建物が北キャンパスに完成し,北12条と北キャンパスの2ヶ所で研究が行われるようになったため,研究所公開を行うに当たっては難しい問題もありましたが,最終的には従来どおりに北12条建屋だけで行うことに致しました。
 研究所の学術交流委員会では,一般公開に先立って,学内の各学部事務室,札幌市内・札幌近郊の中学校,高校,大学,養護学校などに案内状(ポスター,パンフレットと一緒に)を送付いたしました。また,研究所の17研究分野の研究内容を象徴するような写真を組み合わせて作製したポスターと同じデザインの大きな看板を公開の3日前から13条門に立てかけるなどして宣伝しました。その結果,好天に恵まれたこともあり,これまでの最高で,昨年のほぼ2倍の420人の入場者があり,準備したパンフレットなどの資料がなくなってしまい,何度もコピーを作製しなければならないほどでした。
 公開の内容としては,"光"に関しては『目で見る光の不思議な世界』,"分子"に関しては『金の種を作ろう』,"生命"に関しては『磁気を使って身体を見る』など,子供たちにとって,楽しい,面白い実演や展示も行われました。
 午後1時から行われたサイエンストークでは所内の3人の教授に『光のミステリー』,『バイオフォトニクス−光とバイオの最前線−』,『ナノテクで世界一水をはじく表面を作る』という題で,難しい話をやさしい言葉で講演していただきました。聴講者には,当研究所で行っている研究の一端なりとも知っていただけたのではないかと思っております。
 アンケート調査からは,入場者の17%が北大関係者であること,35%の人が研究所公開があることを前もって知っていたということ,研究所公開および講演会の開催時期および曜日に関しては,大学祭と共催で,土日祝祭日がよいという結果が得られました。
 アンケートに寄せられた研究所公開の感想としては,「初めてなので印象深かった」,「このようなことが無ければ学内に立ち入る事は無理,学生がどのような勉強 (研究) をしているのかかいま見ただけでも有意義だった」,「ホログラフィー最高!」,「BZ反応すごいですね」,「もう少しまじめに科学をやっておけばよかったな…と後悔しました」,「一日限りの開催では不満,できれば2−3日かけて公開してほしかった」,などがありました。
家族連れにも好評の一般公開
家族連れにも好評の一般公開
(電子科学研究所)

前のページへ 目次へ 次のページへ