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北大幼児園第53回運動会を開催

 教育学研究科附属乳幼児発達臨床センターは,子どもの発達を総合的臨床的に研究するために,就学前の子どもたちを対象とした「実験保育室(通称:北大幼児園)」を運営しています。北大幼児園では,日常の研究や保育に加えて,保護者の方々や学生・教職員の協力のもとにさまざまな行事を行っています。
 6月20日(日)に行われた運動会は1学期の一大行事で,子どもたちは大きな期待を持って楽しみにしてきました。当日はあいにくの台風接近で天気が心配されましたが,みんなで作ったてるてる坊主の願いが通じたのでしょうか,雨にも当たらず最後まで無事に進行することができました。年長組(5歳児)は戸板登りや鉄棒,走り縄跳びに一輪車押しと,自分の目標を決めて粘り強くがんばりました。年少組(4歳児)は入園からまだ2か月ですが,年長児にあこがれのまなざしを向けながら意欲満々に取り組む姿はとても頼もしいものでした。チーム一丸となって取り組んだリレーや玉入れでは,みんな最後まで力を出し合って協力できました。
 運動会に向けて日々の保育の中で,子どもたちは,できないことに挑戦する勇気や,練習して少しずつできるようになる喜び,友だちと応援しあううれしさを存分に経験し,目を見張るような成長を見せてくれました。運動会が終わってから子どもたちが描いた絵は,どれも気持ちがこもった個性あふれる素敵なものでした。
 運動会では,いつもセンターや幼児園に協力してくださっているご家族の方々や,幼児園を巣立っていった卒園児およびそのご家族の方々,センターで研究や学習をしている学生たちが交流を深めています。父母による大玉転がしの白熱した戦いや,おじいちゃんおばあちゃんの勇姿には,子どもたちから大歓声がわきました。未就園の子どもたちや20名ほどの卒園児も競技に楽しく参加して,大いに運動会を盛り上げてくれました。そして毎年,十数名の学生ボランティアさんたちが,縁の下の力持ちとなって運動会を支えてくれています。こうして多くの方々の御協力のもと,子どもたちの育つ力を大事にした思い出に残る運動会になりました。
一輪車押し:慎重にバランスとって… リズム体操:汽車になって走る!
一輪車押し:慎重にバランスとって… リズム体操:汽車になって走る!
(教育学研究科附属乳幼児発達臨床センター)

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