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北海道大学病院で携帯電話の使用を解禁

 このたび,北海道大学病院は,4月18日(月)から病院内での携帯電話の使用を解禁することとしました。患者サービスの向上や全国的に部分使用を認める病院が増えていることを考慮して,使用を認めるものです。
 本院はこれまで,携帯電話が医療機器に誤作動を与える危険性や,心臓ペースメーカー使用者への配慮から,院内では携帯電話の電源を切るように求めてきました。しかし,患者さんからの携帯電話を使用したいという要望に応えるため,患者サービス推進委員会において,携帯電話の医療機器に与える影響についての調査を行いました。その結果,最近の携帯電話はCDMA方式などを採用した低出力のシステムが普及しておりますが,一方で旧タイプの携帯電話の使用や携帯電話が普及する以前に製造された医療機器使用に対してその安全性は必ずしも保証されておらず,本院における平成13年の調査では,シリンジポンプ6機種のうちシリンジ識別表示点滅1件,シリンジ外れ機器防止2件で,これらは医療機器に対する携帯電話による影響でありました。
 したがって,医療機器への影響を考慮した場合,院内全ての場所を携帯電話使用可能とするのではなく,監視体制を整備し,集中治療部,救急部,手術部など医療機器の使用機種,使用頻度が極端に多い場所周辺以外で空間を区切って使用することは可能であり,ルールを厳守することにより使用を認めることにしました。
 なお,使用できる場所については,1階アメニティーホール及び2階展示コーナー,病棟各階ディルーム,病棟各階家族控室,病棟各個室(担当医師等の許可が必要),歯科診療センター病棟談話室・患者食堂,歯科診療センター玄関ロビー(ストレッチャー置き場横)であり,また,使用できる時間帯は,起床時間の午前6時から消灯時間の午後9時までとし,それ以外は従来どおり電源を切ってもらうこととしました。
(北海道大学病院)

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