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水産科学院・水産科学研究院で教員とTAの合同研修会を開催

 水産科学院・水産科学研究院では,去る4月25日(月)に水産科学院教育改善委員会FD・TA研修室と高等教育機能開発総合センター共催により,水産科学院の大学院学生を対象としたティーチングアシスタント(TA)研修会が開催されました。函館キャンパスでの開催も4回目となり,教員も参加の「教員とTAの合同研修会」としては3回目の開催となりました。当日は,教員20名,TA予定者94名の参加がありました。本研修会は今年からTA雇い入れ時のオリエンテーションの一部を担うとともに,「海洋生物資源科学概論」,「海洋応用生命科学概論」という大学院科目を構成する「授業」にも位置づけられました。この措置は水産科学院の理念・目的の一部,「幅広い視野をもち,指導的役割を担う高度な専門家を育成すること」に対応したものです。
 研修会の前半は,(1)大学教育の基礎(西森教授),(2)実験実習におけるTAの役割(猪上教授)の2つのレクチャーがあり,大学教育の成立ち,TAとしての心構え,役割とその重要性,どのようなことに注意をはらえばよいのか,教員とTA両者のより良いあり方などについて理解を深めることができました。研修の後半は,(3)グループセッション(10グループ)で構成され,「実験実習時の緊急時対応スキームの作成」というケーススタディとプレゼンテーションを通して,TA相互あるいは教員とTAの交流を図ることができました。水産学部の実験実習は,練習船・北方生物圏フィールド科学センター水産・臨湖・淡水実験所など各施設で行われる外に,函館キャンパスの実験棟実験室,情報処理室,造波装置のある大型水槽,実習工場等様々な場所で行われており,それらの場所での緊急時(地震や火災等)にどのような対策が必要かを討論しました。短時間での討論でしたが,どのグループも今後の参考になるプレゼンテーションがなされました。
 本研修会は今後のTAの活動に資するものであるとともに,これにより水産学部教育を行う「教授団」としての「教員とTAの密接な連携」が図られるものと期待されます。
 
講演を聞く参加者 グループ討論
講演を聞く参加者 グループ討論
(水産科学院・水産科学研究院・水産学部)

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