8月25日(木)東京都新宿区の飯田橋レインボービルで,第3回の「北大フロンティア・セミナー」を開催しました。この日は台風11号が首都圏に接近しつつあるため,湿度が高く蒸し暑い日でした。セミナーが始まる夕方ごろには雨も本格的に降り出し,ニュース速報では,神奈川県南部地域で台風の影響により交通機関がストップするなど,セミナーの開催が心配されました。それでも悪天候にもかかわらず,北大OBやOGの皆さんをはじめ一般の参加者が熱心に集まっていただきました。
今回の講師は,大学院公共政策学連携研究部の山口二郎教授です。このセミナーとしては,初めての文系の研究者を講師として迎えました。テーマは,「戦後政治の終わりとポスト戦後政治の展望」として講演をしていただきました。小泉首相が衆議院を解散直後で政治情勢が大きく動いている時期とあって,参加者は山口教授の話に耳を傾けていました。講演は,「小泉政治をどう理解するか」から始まり,「戦後60年と憲法」,「戦後60年の内政構造」,「小泉改革は日本をどう変えたのか」など1時間の講演時間があっと言う間にすぎてしまいました。時間の関係で,レジュメに書かれているすべての内容を聞くことが出来なくて残念でした。山口教授からは,衆議院解散前にこのレジュメを書いたそうですが,まさか小泉首相が国会を解散するとは思いもよらなかったと感想を述べていました。今回のセミナーは,時期を得た開催となり,マスコミ関係者の参加者が多かったこともうなずけます。最後に,参加者からの質疑を受けてセミナーを終了しました。引き続き開かれた,懇談会でも意見交換が盛んに行われました。
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