総合博物館第24回企画展示
「新着標本展−チョウとガに魅せられた研究者たち−」 |
北海道大学総合博物館では第24回企画展示「新着標本展−チョウとガに魅せられた研究者たち−」を8月2日から9月4日まで開催しました。
当館では,平成15年と16年に計約1万点におよぶ鱗翅目(りんしもく)昆虫の寄贈を受けました。ご寄贈いただいたのは,本学名誉教授のお二人の先生方からです。実はお二人とも昆虫分類学(昆虫の標本をつかった研究分野)がご専門という訳ではなく,趣味として鱗翅目のなかま,チョウとガを集められておられました。
近藤喜代太郎先生は,本学医学部の教授をされていました。ご専門の研究分野は,公衆衛生学です。現在は,放送大学でご活躍されています。茅野春雄先生は,本学低温科学研究所の教授をされていました。ご専門の研究は,昆虫生化学です。お二人とも,子供のころからのムシ好きを,他分野の著名な研究者になられても忘れること無く続けられ,ご専門の研究と趣味の昆虫学を両立されてこられました。
今回,ご寄贈いただいた標本のなかから,チョウのなかまを特に取り上げて展示させていただきました。あわせて学術標本の収集の重要性,専門的な標本の作り方,チョウの進化・系統・分類などについて,簡単に展示紹介しました。約3,000個体の標本が並び,多くの来館者が華麗なチョウとガの世界に魅せられていました。
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展示の様子 |
チョウとガの標本 |
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(総合博物館) |
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