部局ニュース

第16回触媒化学研究センター研究討論会「精密材料設計のフロンティア−戦略と機能化−」を開催

 触媒化学研究センターでは,第16回北海道大学触媒化学研究センター研究討論会「精密材料設計のフロンティア−戦略と機能化−」を,11月10日(木),11月11日(金)の2日間にわたり,創成科学研究棟大会議室において開催し,約110名の研究者が参加しました。
 本センターでは,平成16年度までは,国内の触媒化学研究者を招へいして,触媒化学の特定テーマに関する講演をしていただき,討論を行う「研究討論会」と本センター教員の研究成果を発表する「研究発表会」の2つの事業を行ってきましたが,本年度からは,国内研究者及び本センター教員の研究について相互に討論し,研究交流が出来るようこの2つを統合した「研究討論会」を開催することといたしました。
 10日午後から会場には多くの聴衆が集まり,各講師から最近の研究成果について講演が行われ,参加者は熱心に聞き入り,活発な質疑応答が展開されました。今回の討論会では,国内の研究者及び本センターを含めた学内の教員が融合する形で行いましたが,本センターの研究と国内の研究について同時に討論ができ,より深みのある討論会となりました。
 また,同日の討論会終了後,創成科学研究棟サイエンスプラザにおいて,ポスター発表,懇親会を行いました。ポスター発表では,どのポスターの前にも多数の参加者が集まり活発に意見交換が行われ,引き続き行われた懇親会の最中にも熱心に討論を行うほどの盛況ぶりでした。
 このように,2日間にわたる討論会は,好評のうちに終わり,討論会を通じ,全国共同利用施設としての本センターの活動をアピールするとともに,共同研究,研究ネットワークの発展が大いに期待されます。
【プログラム】
◆11月10日(木)
13:00-13:05 高橋 保(北海道大学触媒化学研究センター長)「開会のあいさつ」
13:05-13:55   相田卓三(東京大学大学院工学系研究科)「自己組織化による機能性ソフトマテリアルの創成」
13:55-14:30   君塚信夫(九州大学大学院工学府)「自己組織化による分子複合材料の設計と特性」
14:30-14:45   中村貴義(北海道大学電子科学研究所)「電導性・磁性を有する超分子システムの創成と機能化」
15:20-15:55   京谷 隆(東北大学多元物質科学研究所)「ナノカーボン材料の創成と機能化」
15:55-16:30   福岡 淳(北海道大学触媒化学研究センター)「金属ナノワイヤー・ナノ粒子の鋳型合成と環境低負荷型触媒反応」
16:30-17:05   水野哲孝(東京大学大学院工学系研究科)「ポリオキソメタレートを用いた選択酸化触媒設計」
17:05-18:30   ポスター発表(創成科学研究棟2階サイエンスプラザ)
◆11月11日(金)
9:20-10:10 北川 進(京都大学大学院工学研究科)「ナノポーラス金属錯体の科学と応用」
10:10-10:45   覚知豊次(北海道大学大学院工学研究科)「高度に分岐した多糖の合成と機能材料への応用」
10:45-11:20   稲垣伸二(株式会社豊田中央研究所)「有機シリカハイブリッド材料の自己組織化と機能化」
11:20-11:55   益田秀樹(首都大学東京・都市環境/KIST)「陽極酸化ポーラスアルミナ材料の戦略と機能化」
13:00-13:35   佐々木陽一(北海道大学大学院理学研究科)「多核金属錯体を用いる自己集積化電極の機能化」
13:35-14:10   寺西利治(筑波大学大学院数理物質科学研究科)「無機クラスター・ナノ粒子の精密構造制御と機能化」
14:10-14:45   上田 渉(北海道大学触媒化学研究センター)「複合酸化触媒の精密設計とアルカン選択酸化」
14:45-14:50   市川 勝(北海道大学触媒化学研究センター)「閉会のあいさつ」
  
講演者を囲んでの記念撮影
講演者を囲んでの記念撮影
(触媒化学研究センター)

前のページへ 目次へ 次のページへ