レクリエーション

平成17年度北大山岳会秋季事業登山

ワイスホルン(1045m)−スキー場コースから硫黄川コースへ−
10月1日(土) 参加人数7名

 天気予報から傘マークが消えないまま,秋雨の中の出発となりました。しかし登山口に着いてみると雨が上がり,たたみ二畳くらいの青空も見えています。準備している間にも,青空はあれよあれよという間に広がって日が照り始めました。野イチゴを摘んだりキノコ(クリタケなど)を採ったり,気持ち良く登り始めました。登山道は雪のないスキー場なのでどこを歩いても良いのですが,リフトの下が足に優しいようです。時々,後ろを振り返るとどっしりとした姿のニセコアンヌプリが見えて,山の中腹は黄葉で輝いています。雨上がりのため,雲が緩やかに動いて光と影を幻想的に変えていきます。そうして最後のリフトの下を登り詰めると,今回のピーク(約970m地点)に到達しました。(実はワイスホルンの本当のピークへは,まだ登山道が開かれていないのです)風もなくぽかぽかとした暖かい頂上で,栗(くり)入りぜんざいを食べながらのんびりとします。ふもとの倶知安の町並みや若草色に広がる牧場,お隣の山イワオヌプリを眺めていると,時間が経(た)つのも忘れそうです。正面に見えるはずの羊蹄山は,残念ながら雲の中でした。下山時に利用した硫黄川コースは笹を刈った登山道です。雨で濡れた笹に足をとられ,転倒者が続出しました。それでも道端のツバメオモトのサファイア色の実や,ツルリンドウの赤い実が元気づけてくれます。最後に硫黄川という小さな川を渡るのですが,普段より水量が多いようでした。でも心配は要りません。大きな石をどんと川に投げ入れ即席の橋が出来ました。靴も濡らさず渡り終え,少し進むと林道との合流地点でした。帰りに立ち寄った倶知安温泉の露天風呂では待ち望んだ羊蹄山が目の前に見え,今日の登山に御褒美がもらえたようでした。
(コースタイム)
医・保健学科発7:10−登山口発11:00−頂上着13:10−頂上発14:45−登山口着16:30−倶知安温泉発18:00−医・保健学科着20:00

ワイスホルン山頂
ワイスホルン山頂

当丸山(800m)−トーマル峠コース−
10月22日(土) 参加人数10名

 雨上がりの朝,天気はいまひとつさえないようです。しかし当丸山には,若侍と日本髪の女性が写真に写るという噂(うわさ)があります。それなら霧の立ちこめた雨上がりの天気が適しているのかもしれません。小樽経由で当丸峠に進路を取ります。峠付近の交差点を左折して山道を登ると,駐車場と登山口,その奥に避難小屋とトイレがあります。雨はやんでいましたが,カッパを付けて登山開始です。展望は望めそうにありませんが,心霊写真は望みがありそうです。低灌木(かんぼく)の中を登り始めて30分,いつもなら一休みの時間ですがここは既に山頂です。立派な標識がありました。早速全員揃(そろ)って記念写真です。いったい何が写るのだろうとわくわくしました。実は霊感の強いメンバーがいて,これまでにも霊体験があるそうです。ひょっとしたらと思いながらシャッターを切りました。時間が早いこともあり,昼食を取らずに下山開始です。下山路は道幅が狭く,急斜面を注意しながら横切ります。やがて霧に霞(かす)んだ当丸沼が現れました。幻想的なたたずまいが心を引きつけます。深い霧に覆われた湖は,人を呑(の)み込むような魅力があります。霧にけむる湖面にレンズを向け,無心にシャッターを切りました。もし快晴の天気だったら,このような感動は味わえなかったでしょう(この写真に光輪のようなものが写っていました。霊感の強いメンバーは心霊写真だと言いますが,本当のところはわかりません)。下山した後は,避難小屋で盛大なおしるこパーティです。暖か〜いおしるこを流し込むと,あま〜い小豆が食欲を満たしてくれました。帰りは余市のフゴッペ温泉天山樂につかりました。珍しい薬草湯もあり,疲れを癒(いや)すには最高です。地元の野菜や果物をおみやげに,今年最後の登山を無事終えることができました。
(コースタイム)
医・保健学科発7:00−登山口10:35−山頂着11:15−当丸沼12:30−登山口12:50−昼食−フゴッペ温泉天山樂15:00−医・保健学科着18:00

当丸沼
当丸沼

 来年のハイキングは,登山よりタケノコ取りの山といわれる島松山(5月20日),ギョウジャニンニクの両古美山(6月17日),夏山ガイドにも載っていない坊主山(9月30日),紅葉と温泉のニセコアンヌプリ(10月14日)です。いずれも日帰りで,温泉入浴や山菜・キノコ取りもあります。北大ホームページ(ニュースとお知らせ)に案内を出し,ポスターを掲示します。奮ってご参加下さい。
(北大山岳会)

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