部局ニュース

教育学研究科・教育学部公開講座「若者の人生デザインを支援する」の終了

 12月3日(土)に「若者の人生デザインを支援する」と題する公開講座が開催されました。今回の公開講座は,フリーターやニートと言われる青年たちやその支援に携わっている人々を対象とし,札幌市勤労青少年ホーム(レッツ中央)との共催形式をとりました。
 当日は,勤労青少年ホームの企画「人生市場」の第1部として公開講座が位置づけられ,約50名の方々が参加しました(会場はレッツ中央)。
 講師の青木紀教授(教育学研究科)からは,「レトリックを見破る」と題して,いわゆる若者問題とグローバリゼーションの下で世界的に進展する生活の二極化との関連,市場主義と家族主義が結合することによる格差の隠ぺいを見破る必要についてお話し頂きました。また今回は若者の就労をめぐる法的問題についての話題提供を法学研究科の道幸哲也教授にお願いしました。道幸先生からは「『働かない』と『働きすぎ』の間」と題して,不安定就労を念頭に置きながら,就労の場で法が必要になる理由,職場の最低限のルールとしての労働法の概要,そして「勝ち組・負け組」とは異なるシステムや文化を作る必要性についてお話し頂きました。
 就労について悩んでいる青年の参加も見られ,働くことの意味や働き方をめぐって講師との討議が展開しました。その後,第2部の企画に移り,「元気な大人」と若者たちの出会いと対話のための工夫を凝らした場が創出されましたが,大学側の参加者も同席し,様々な若者との意見交換を行いました。

講演する青木教授 受講者には働く若者も多くみられました
講演する青木教授 受講者には働く若者も多くみられました
講演する道幸教授(法学研究科)
講演する道幸教授(法学研究科)
(教育学研究科・教育学部)

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