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21世紀COEプログラム<バイオとナノを融合する新生命科学拠点>シンポジウム
「創薬をめざしたケミカルバイオロジー研究の最前線」を開催

 11月17日(木)に北海道大学21世紀COEプログラム「バイオとナノを融合する新生命科学拠点」シンポジウムの一環として「創薬をめざしたケミカルバイオロジー研究の最前線」と題したシンポジウムが,本学薬学研究科の小林淳一教授により学術交流会館で開催されました。
 今回のシンポジウムでは,ケミカルバイオロジー研究の第一線で活躍している諸先生方,北里大学理学部の前田忠計教授,産業技術総合研究所の大庭英樹研究員,東京大学大学院薬学系研究科の長野哲雄教授,東京医科歯科大学生体材料工学研究所の東洋教授,北里大学薬学部の供田洋教授,東北大学大学院薬学研究科の大泉康教授,京都大学大学院薬学研究科の藤井信孝教授をお招きして最新の研究成果の紹介と今後の展望についてご講演いただきました。本学からは,遺伝子病制御研究所の西村孝司教授,大学院医学研究科の瀬谷司教授,大学院薬学研究科の原島秀吉教授,小林淳一教授の各先生方より,当該研究分野における最新のトピックスが報告されました。
 本シンポジウムにおいては,薬学研究科をはじめ学内外の多くの参加者が来場し,会を通じて活発な質疑応答が繰り広げられ,盛会のうちに終了しました。このシンポジウムが契機となり,ケミカルバイオロジー研究が今後より一層発展して行くことが期待されます。

プログラム
9:50  小林淳一(北海道大学大学院薬学研究科)
  開会のあいさつ
10:00  前田忠計(北里大学理学部)
  「疾患プロテオミクス=発現プロテオミクス+機能プロテオミクス」
10:30  大庭英樹(産業技術総合研究所)
  「蛍光性量子ドットの生化学・医学分野での応用の可能性について」
11:00  原島秀吉(北海道大学大学院薬学研究科)
  「多機能性エンベロープ型ナノ構造体の開発:Programmed Packagingの提唱」
11:30  長野哲雄(東京大学大学院薬学系研究科)
  「光イメージングとケミカルバイオロジー」
13:30  東 洋(東京医科歯科大学生体材料工学研究所)
  「血管リモデリング制御におけるケミカルバイオロジーの展開」
14:00  西村孝司(北海道大学遺伝子病制御研究所)
  「免疫バランス制御をターゲットとしたケミカルバイオロジー」
14:30  瀬谷 司(北海道大学大学院医学研究科)
  「合成ワクチンアジュバントによる樹状細胞の機能分化」
15:30  小林淳一(北海道大学大学院薬学研究科)
  「海洋天然物とケミカルバイオロジー」
16:00  供田 洋(北里大学薬学部)
  「創薬標的としてのコレステロールアシル化酵素アイソザイムと微生物由来特異的阻害剤」
16:30  大泉 康(東北大学大学院薬学研究科)
  「果実成分F-1の記憶障害改善効果とその作用メカニズム」
17:00  藤井信孝(京都大学大学院薬学研究科)
  「7回膜貫通GPCRを分子標的とする創薬基盤の革新を目指して」
17:30  小林淳一(北海道大学大学院薬学研究科)
  閉会のあいさつ
 
主 催 :北海道大学21世紀COE
世話人 :北海道大学大学院薬学研究科,天然物化学分野 小林淳一

プロテオミクスについて講演される前田忠計教授(北里大学理学部) 天然物のケミカルバイオロジーについて質問に答える小林淳一教授(北海道大学大学院薬学研究科)
プロテオミクスについて講演される前田忠計教授(北里大学理学部) 天然物のケミカルバイオロジーについて質問に答える小林淳一教授(北海道大学大学院薬学研究科)
蛍光性量子ドットの生化学・医学分野での応用の可能性について講演される大庭英樹先生(産業技術総合研究所)
蛍光性量子ドットの生化学・医学分野での応用の可能性について講演される大庭英樹先生(産業技術総合研究所)
(薬学研究科・薬学部)

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