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第4回北海道海洋生物科学研究会シンポジウムを開催

 12月2日(金)に,第4回北海道海洋生物科学研究会シンポジウムが,学術交流会館において開催されました。
 北海道海洋生物科学研究会は,北海道の「海洋(水性)生物」について研究・調査等を行っている研究者が協力して,海洋生物や環境関係の問題解決を促進することを目的に立ち上げられた会で,年1回のシンポジウムを行っており,今回は4回目と会を重ねることになりました。
 今回のシンポジウムでは,本学水産科学研究院の板橋豊先生,栗原秀幸先生,本学理学研究科の浦野明央先生,本学薬学研究科の久保田高明先生,安住薫先生,名古屋大学大学院理学研究科附属臨海実験所の澤田均先生,札幌医科大学医学部附属臨海医学研究所の高橋延昭先生,北海道立工業技術センターの吉岡武也先生より,海洋生物科学研究に関する様々なトピックが報告されました。
 本シンポジウムでは,終始リラックスした雰囲気の中で参加者が互いの研究について熱心に討論し,海洋生物の研究・調査等を行う人々の情報交換や親ぼくの場という意味でも,非常に意義深いものであったとの印象を受けました。

プログラム
9:50  小林淳一(北海道大学大学院薬学研究科)
  開会のあいさつ
10:00  板橋 豊 (北海道大学大学院水産科学研究院)
  「海藻の脂質とプロスタグランジン」
10:30  栗原秀幸 (北海道大学大学院水産科学研究院)
  「褐藻・紅藻の機能性物質−多糖類・フェノール性化合物,UV吸収関連物質−」
11:00  久保田高明 (北海道大学大学院薬学研究科)
  「共生渦鞭毛藻由来ポリケチドの構造多様性と生合成遺伝子の探索」
11:30  安住 薫 (北海道大学創成科学共同研究機構)
  「ホヤ大規模DNAマイクロアレイを用いた網羅的な遺伝子発現の解析−発生加齢に伴う遺伝子発現の変動と海洋汚染物質に応答する遺伝子の探索−」
13:30  澤田 均 (名古屋大学大学院理学研究科附属臨海実験所)
  「雌雄同体のホヤ類はなぜ自家受精しないのか」
14:00  浦野明央 (北海道大学大学院理学研究科)
  「シロザケの母川回帰と海洋環境の変動」
14:30  高橋延昭 (札幌医科大学医学部附属臨海医学研究所)
  「昆布を食す(無を有にする試み)」
15:30  吉岡武也 (北海道立工業技術センター)
  「スルメイカの鮮度保持技術の開発−函館ブランドを目指して−」
16:00  小林淳一(北海道大学大学院薬学研究科)
  閉会のあいさつ
 
主 催 :北海道海洋生物科学研究会
世話人 :小林淳一 (北海道大学大学院薬学研究科)
 

ホヤの受精について講演される澤田均教授(名古屋大学大学院理学研究科附属臨海実験所) スルメイカの鮮度保持技術の開発について講演される吉岡武也先生(北海道立工業技術センター)
ホヤの受精について講演される澤田均教授(名古屋大学大学院理学研究科附属臨海実験所) スルメイカの鮮度保持技術の開発について講演される吉岡武也先生(北海道立工業技術センター)
質問に答える浦野明央教授(北海道大学大学院理学研究科)
質問に答える浦野明央教授(北海道大学大学院理学研究科)
(薬学研究科・薬学部)

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