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触媒化学研究センターがドイツ・マックスプランク協会,フリッツハーバ研究所と友好学術交流協定を締結

 触媒化学研究センターは,12月26日(月)にドイツのベルリンにあるマックスプランク協会フリッツハーバ研究所(研究所長H.J.Freund教授)と友好学術交流協定を締結しました。
 マックスプランク協会フリッツハーバ研究所は,1913年アンモニア合成で著名な業績を上げられたフリッツハーバ先生を初代所長とするカイザーウィルヘルム研究所としてスタートし,以来,表面科学,触媒化学のドイツのみならず世界的中心拠点として,発展してきました。 同研究所は,ベルリンの南西部の郊外の閑静な場所にあり,近くにはドイツベルリン自由大学,ダーレム博物館,グルーネバルトと呼ばれる広大な森が広がっています。我が国との関係も深く,多くの留学生を受け入れています。
 本学元学長であり,本センターの前身である触媒研究所の創始者であります堀内寿郎先生も一時期フリッツハーバ研究所に滞在されていました。
 現在,無機化学(分野長Prof. R.Schlogl),化学物理(分野長Prof.H.J.Freund),分子物理(分野長Prof. G. Meijer),物理化学(分野長選考中),理論(分野長Prof. M. Scheffler)の5大分野からなり,最先端の表面,触媒化学を展開しています。
 昨年9月に第5回酸化触媒世界大会が札幌市コンベンションセンターで開催され,H.J.Freund教授を基調講演者としてお招きしました。その際に我が国唯一の触媒化学の研究所である本センターとドイツを代表するフリッツハーバ研究所との間で友好学術交流協定に関して基本合意がなされました。
 触媒化学は,21世紀の人類が直面する環境,エネルギー,資源問題に対して,その解答を与え,持続的発展可能な高度情報化社会,安心安全社会を構築するためのキーコンセプトとして,重要であります。今後,フリッツハーバ研究所,本センターが触媒化学,表面科学の研究,人的な交流を通じて,世界の触媒化学をリードすることで,急務の課題の解決のための拠点となることが期待されます。
協定書 フリッツハーバ研究所
協定書 フリッツハーバ研究所
(触媒化学研究センター)

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