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北大−道立試 連携融合シンポジウムを開催
〜実効あるネットワークの形成を目指して〜

 この度,創成科学共同研究機構がとりまとめを行って展開している連携融合事業の一環として,地域のニーズ・独自性に基づいて形成しつつある協働型研究開発拠点の活動を報告するとともに,更なる地域の継続的発展を実現するため「北大−道立試 連携融合シンポジウム」を,2月8日(水),札幌ガーデンパレスにおいて開催し,本学及び北海道の研究者にとどまらず,経済界・他大学・地域行政関係者を含め約200名が参加いたしました。
 現在,本学と北海道は,地域連携協定(北海道大学,北海道,札幌市,北海道経済連合会,北海道経済産業局:平成16年7月締結)に基づき,科学技術駆動型の地域経済活性化を図るため,産学官連携の推進に取り組んでいます。
 その具体策として,平成17年度より5年間にわたって,本学と道立試験研究機関が連携して事業費を持ち寄り,地域COE(Center of Expertise:研究開発専門技術集積地)の形成を目指した連携融合事業を展開しています。
 また,本事業は北海道の科学技術資源を最大限に活用した経済活性化のためには,特色ある基礎研究から事業化・実用化へと着実にステップアップさせる実効あるネットワークが必要であり,本機構にとどまらず,学内の複数部局の教員にも,本事業経費を基盤として参画し,北海道立工業試験場,食品加工研究センター等と真に実効的な研究者間ネットワーク形成に取り組んでおります。
 本シンポジウムでの講演は,どれも興味深い内容ばかりで,参加者は熱心に聞き入り,活発な意見交換は道産食材の紹介も兼ねた交流会にも引き継がれ,盛会のうちに終了いたしました。

プログラム

13:30-13:40 
  吉田洋一(北海道企画振興部長)「開会のあいさつ」
13:40-14:40 
  植松 努((株)植松電機専務取締役)「未来の子供たちに贈る新たな北海道づくりに向けて」
14:40-15:40 
  浅野行蔵(北海道大学大学院農学研究科教授)「道産食材の機能性を活かした新規加工食品の開発」
吉川修司(食品加工研究センター発酵食品科研究職員)「風味と機能性に優れた水産発酵調味料とそれを活用した水産加工品の開発」
岡内宏樹 ((株)豆太専務取締役)「ラクトバチルスプランタラムHOKKAIDO株を用いた機能性豆乳ヨーグルトの製品化」
15:50-16:20 
  西村由希子(東京大学先端科学技術研究センター助手)「産学官連携による知財・技術移転並びに地域振興のあり方について」
16:20-17:20 
  和田充雄(北海道大学大学院情報科学研究科教授)「福祉機器搭載型ネットワーク構築技術の開発」
大村 功(工業試験場電子システム科研究職員)「組込み向け制御機器の設計開発手法に関する研究」
金子純一(北海道大学大学院工学研究科助教授)「北海道大学における医工連携の取り組み」
17:20-17:30 
  鋳山賢一(北海道大学理事)「閉会のあいさつ」 

シンポジウム風景 あいさつを行う鋳山理事
シンポジウム風景 あいさつを行う鋳山理事
(創成科学共同研究機構)

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