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農学研究院・工学研究科・創成科学共同研究機構が日本甜菜製糖株式会社との連携協定を締結

 7月26日(水),農学研究院,工学研究科および創成科学共同研究機構の3部局は,「研究交流」,「人材交流」,「人材育成」を通じて相互に発展するために,日本甜菜(てんさい)製糖株式会社と連携協定を締結しました。農学研究院で行われた調印式には,諏訪正明農学研究院長,三上隆工学研究科長,長田義仁創成科学共同研究機構長(副学長)および小笠原昭男日本甜菜製糖株式会社取締役社長をはじめ,双方の関係者が参加し,報道陣からも取材を受けました。
 日本を代表する製糖メーカーの日本甜菜製糖は,北海道農業に深くかかわる重要な企業であり,今後は以下の事項を中心に,広範囲な協力関係を築くことが計画されております。研究交流としては,甜菜の栽培から糖製造の副産物の有効利用まで総合的に共同研究や技術交流を進め,新規食品素材や新規農業技術を創出することが目標となっており,甜菜からの未利用微量成分の機能用途の開発,食品素材の創出,砂糖製造過程で生ずる各種廃液の有効利用,甜菜栽培における根圏制御技術の開発,ルーメン内微生物を用いた新規オリゴ糖の創出などが共同研究のテーマとして実施される予定です。これらの研究は,21世紀の生物生産分野に強く求められている環境調和型の食糧生産,地域環境の保全と再生,バイオマスの利活用による生物産業の創出を目指したものであり,本学が積極的に進めるサステイナビリティ関連プロジェクトにも合致したものです。また,農学教育の一端を現場サイドから講師の派遣を受けたり,社会人博士課程の受け入れやインターンシップ制度を活用した北大生の派遣が予定されています。毎年技術交流会を催し,学と産のそれぞれの立場から,ともに北海道農業の将来を考えて行くことが期待されております。

連携協定書に署名した北大3部局長及び日本甜菜製糖(株)社長 連携協定関係者
連携協定書に署名した北大3部局長及び日本甜菜製糖(株)社長 連携協定関係者
(農学研究院・工学研究科・創成科学共同研究機構)

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