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「ポプラのチェンバロ」演奏会の開催

 9月8日(金),クラーク会館において「ポプラのチェンバロ」演奏会が開催されました。この演奏会で使われたチェンバロは,平成16年の台風18号により倒れたポプラ並木のポプラを材料に製作されたものです。昔,ヨーロッパでポプラがチェンバロなど楽器の材料として使われていたことから,北海道教育大学の市川信一郎教授から,倒木したポプラを用いてチェンバロとして再生してはとのご提案をいただき,チェンバロ製作者の横田誠三さんに依頼し,2年間の材料の乾燥・楽器製作を経て演奏会の開催となりました。演奏会を開催した9月8日は2年前にポプラ並木が倒れた日です。 
 演奏者は若手のチェンバリストの水永牧子さんでした。彼女の高祖父(祖父の祖父)大島正健氏は札幌農学校1期生で,クラーク博士の直接の教え子であり,博士の「Boys,be ambitious」という言葉を初めて紹介し,博士の教育者としての精神を伝えた人物として有名です。会場には水永さんの親戚(しんせき)で大島正健氏ゆかりの方々やクラーク博士の子孫で本学へ留学中のベンジャミン・サリバンさん,佐藤昌介初代総長の子孫のキーン昭子さんもいらっしゃいました。
 演奏会では恵迪寮歌「都ぞ弥生」など7曲が約1時間演奏され,市民や卒業生ら500名近くで満席となった会場の皆さんに「ポプラのチェンバロ」の音色を楽しんでいただきました。
チェンバロには楽器の由来を表す言葉がラテン語で刻まれました
チェンバロには楽器の由来を表す言葉が
ラテン語で刻まれました
リハーサル中の水永さん
リハーサル中の水永さん
(総務部広報課)

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