部局ニュース

経済学研究科で『北海道大学・北洋銀行共同セミナー』を開催

 経済学研究科と北洋銀行は,平成16年度から道内経済の活性化,将来の北海道経済を担う人材を産学協同で育成すること等を目的として,社会人や学生等を対象に「北海道大学・北洋銀行共同セミナー」を開催してきました。第3回目となる今年度は,「北海道観光における地域振興,観光経営,観光資源活用の新たな視点!『どうする?これからの北海道観光戦略』」をこの9月開催しました。
 9月2日(土),ポールスター札幌会場におけるシンポジウム,テーマは「観光は,なぜ北海道の戦略産業なのか?」を皮切りに今年度企画が幕を開けました。開会あいさつが北洋銀行・取締役会長の高向巖氏によって行われ,続いて高橋はるみ北海道知事による来賓あいさつが行われました。またシンポジウムの基調講演が「大地の力」と題して,(株)JTB北海道・代表取締役社長の高橋威男氏によって行われました。その後,パネルディスカッションが行われ,コーディネーターの本研究科長の井上久志教授を中心に,(株)リクルート北海道じゃらん・編集長のヒロ中田氏やファームイン「つっちゃんと優子の牧場のへや」オーナーの湯浅優子氏ら4人のパネリストによって活発な議論,提言がなされました。
 翌週から,週1回の日程で会場をすみれホテルに移し,セミナーが開催されました。セミナー第1回目の6日(水)にはテーマを「地域おこしの鍵は観光にあり」と題して,本学公共政策大学院の町野和夫教授や国際広報メディア研究科の内田純一助手を中心に開催されました。第2回目の14日(木)にはテーマを「観光のCS(顧客満足度)を高める戦略は,ここにある」と代えて開催され,さらに翌週第3回目の21日(木)には「北の食材:北海道観光の新たな担い手たち」と題して開催されました。産・官・学・民の連携のもと,北海道庁知事政策部・政策企画主幹の大山慎介氏や北海道経済産業局産業部・サービス産業室長の寒川卓知氏,(株)リクルート北海道じゃらん・代表取締役社長の岩泉匡洋氏など毎回多彩な顔ぶれとなりました。また,最終回となった第3回目ではカリスマ・シェフと人気の高いホテルクラビーサッポロ・料理長の貫田桂一氏と北海道大学ブランドとなっているミルククッキー「札幌農学校」の製造元である(株)きのとや・代表取締役の長沼昭夫氏を講師に迎えましたが,貫田氏は北海道を世界に向けた食文化発信基地にしよう,また長沼氏は大通り公園をスイーツ通りにしようなどと提言され,参加者の間に大きな共感を呼びました。
 参加者は毎回150名から200名ほどで,行政,業界,大学,学生,市民など広い範囲での参加者があり,高い評価を得ることが出来ました。経済学研究科・経済学部では,今後もこうしたセミナーなどを通じ積極的に地域への貢献を果たしていくことが重要だと確信しています。
多彩なパネリストによるパネルディスカッション セミナー風景
多彩なパネリストによるパネルディスカッション セミナー風景
(経済学研究科・経済学部)

前のページへ 目次へ 次のページへ