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平成18年度医学教育等関係業務功労者表彰
本学から2氏が受賞

 本年度の医学教育等関係業務功労者として,本学から北海道大学病院主任臨床検査技師 奥平康幸氏,北海道大学病院副診療放射線技師長小平澤英男氏の2氏が表彰され,11月29日(水)ホテルフロラシオン青山において,表彰式が行われました。
 この表彰は,文部科学省が毎年,医学又は歯学に関する教育・研究若しくは患者診療等の補助的業務に従事し,顕著な功労のあった方々に対して行うものです。
 2氏の表彰に当たっての感想を紹介します。
(総務部広報課)
奥 平 康 幸(おくひらやすゆき) 氏○奥 平 康 幸(おくひらやすゆき) 氏
(北海道大学病院主任臨床検査技師)
 このたび医学教育等の功労に対しての文部科学大臣表彰を受けることになりました。このような立派な賞を受けることは,私にとって身に余る光栄です。
 私は昭和45年5月6日非常勤職員として北大病院検査部に採用され,昭和46年1月1日臨床検査技師の正職員となりました。以来36年間勤めさせて頂き来春3月には定年退職になります。その間検査も,検体数だけ試験管を並べ反応させ測定する「用手法」から,検体分注・測定・結果打ち出しまで測定機が行う全自動へと変遷してきました。検査の種類も何倍にも増え,勤め始めと比べると隔世の感があります。
 さて,検査部では技師学校開校時より毎年学生実習を引き受けています。技師学校も衛生検査技師学校,臨床検査技師学校,医療短大,医学部保健学科と変わってきましたが,検査部の皆さんは毎年熱心に実技指導を続けています。また,私も含め何人かで去年まで年間3〜4講時と少ない時間ですが講義も持っていました。これは先輩からの引継ぎで行われてきたものです。このように今回の受賞理由は検査部全体での学生実習指導を続けていることが認められたのであり,私が検査部を代表して受け取りに行かせていただくのだと思います。
 最後になりますが,諸先輩,先生,同僚また後輩の皆様方には長い間お世話になりました。又,今回は受賞決定,授賞式と時間が無く,提出書類その他で事務の方にも大変お世話になり感謝しています。ありがとうございました。

(北海道大学病院)


小平澤 英 男(こひらざわひでお) 氏○小平澤 英 男(こひらざわひでお) 氏
(北海道大学病院副診療放射線技師長)

 この度は医学教育等関係業務功労者として文部科学大臣表彰を賜り,身に余る栄誉と深く感謝申し上げます。表彰にあたり御推薦下さりました診療支援部部長,放射線部技師長はじめ御尽力戴(いただ)きました関係各位の皆様に厚く御礼(おんれい)申し上げます。
 昭和46年に北海道大学歯学部附属病院に勤務して33年,北海道大学病院になり3年,合わせて36年目になり,診療放射線技師としては39年間の職歴になります。
 その間,歯科領域のX線撮影が主でデンタル,オクルザル,パノラマ,セファロ等撮影,顎関節造影,唾液腺(だえきせん)造影,口腔咽頭(こうくういんとう)造影等に携わってきました。特に歯科用フイルムの現像処理は面倒でしたが,大型自現機に対応した当施設考案の現像ホルダーより処理が可能になりました。昭和55年に歯科関連病院おいて最初のCT撮影装置を導入,また昭和57年にはX線TV装置よるDSAの検査を始めました。同57年に購入された通称セファロ(頭部X線規格撮影装置)は当施設の考案したもので(北大方式),製品化された一号機の設置後,他の歯科関連の16施設で採用されました。平成11年には,改良型の二世にあたるセファロ(頭部X線規格撮影装置)を導入しております。この平成11年はフイルム撮影系から待望のCRシステムに移行と画像のデジタル化を行い,画像保存管理システムネットワークを構築しました。その3年後には医学部附属病院の恩恵に浴し,歯学部附属病院でもPACSへの接続をして頂き,画像転送,保存,観察が可能となり診断に役立てるようになりました。僭越(せんえつ)ながら,微力でしたが医療に貢献出来たかと思います。
 個人的に印象深いのが,昭和61年,国際交流事業基金派遣出張の18日間で最先端X線機器に関する放射線技術の研修目的ではオランダ,西ドイツの工場,大学病院を訪問し,特にレントゲン博物館の見学は永年の夢が叶(かな)い有意義な海外出張となりました。
 最後になりましたが,これまで御指導戴きました諸先生,諸先輩,放射線部の皆様,お世話になりました多くの方々に心より御礼申し上げます。

(北海道大学病院)


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