医学研究科で「アジアにおけるHIVワクチン開発に関するWHO-UNAIDS/北大合同国際会議」を開催 |
医学研究科国際保健医学分野は,10月30日(月)〜11月1日(水)に北大医学部において,「アジアにおけるHIVワクチン開発に関するWHO-UNAIDS/北大合同国際会議」を開催しました。
今回の会議は,アジア諸国においてエイズの流行が急速に拡大し,有効なワクチンの開発が渇望されている状況下で,WHO(世界保健機関),UNAIDS(国連合同エイズプログラム),および北大の三者が共催し,外務省やIAVI(国際エイズワクチン推進構想),AVDA(エイズワクチン開発協会)などから後援を得て行ったものです。アジア諸国に加え,米国,フランスなど計10数カ国から,著名な科学者や団体の代表者など55名が参加し,エイズワクチン開発の世界の現状を分析するとともに,今後の研究開発を促進するための関連機関・担当者のネットワーキングを行いました。最終日には,アジアにおけるエイズワクチン開発に関する「札幌宣言」を後日,オーストラリアで開催される国際会議に提出することを採択して会議は閉幕しました。
エイズの原因であるHIVが発見されて20年が経過しましたが,世界中の科学者が精力的に研究に打ち込んでいるにもかかわらず,有効なワクチンはいまだ開発されていません。ワクチン開発の緊急性が高まっている状況下で,世界の関係者が集まり議論する場を率先して設けた我が国そして本学の功績は高く評価されるべきものです。
【参加国】
ヴェトナム,カンボジア,ラオス,インド,インドネシア,フィリピン,ミャンマー,パプアニューギニア,タイ,オーストラリア,中国,韓国,日本,米国,フランスなど
10月30日に開催した開会式における中村総長と本間医学研究科長の歓迎のあいさつは,参加者に会議の重要性を再認識させるものでした。北大生グループ「縁」はレセプションで「YOSAKOIソーラン」を披露し,参加者は若きエネルギーをもらうと共に,北大のhospitalityを十分に楽しみました。会議期間中は天気に恵まれ,参加者は集中討議の合間にキャンパスの美しい紅葉を鑑賞しました。
本研究科国際保健医学分野は今回,国際会議の誘致と共催によって,本学の国際交流と国際貢献の実績作りにひとつ貢献することができました。成功裏に会議を終えたのは関係者,特に教室のスタッフ・院生らの献身的な努力に負うところが大きく,心から感謝します。
【謝辞:後援各省庁・各団体・各社:外務省,厚生労働省,IAVI(国際エイズワクチン推進構想),AVDA(エイズワクチン開発協会),(株)アプリシア,アボットジャパン(株) ,(有)アクシオへリックス,アリジェン(株),エーザイ(株),(株)ソフトコム,蝶理(株),東レインターナショナル(株),日立ソフトウェアエンジニアリング(株),富士レビオ(株),以上順不同。】 |
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北大キャンパスの美しい紅葉をバックに会議の参加者との一枚 |
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(医学研究科・医学部) |
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