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九州大学・北海道大学合同活動報告会 Innovation Challenge Forum2007−大学の知を社会へ−

 北海道大学・九州大学は,2月22日(木)に東京の日本科学未来館において,合同活動報告会「Innovation Challenge Forum2007−大学の知を社会へ−」を開催いたしました。
 開会に先立ちまして,梶山千里九州大学総長と中村睦男北海道大学総長からあいさつがあり,それぞれの大学の紹介が行われました。
 続いて,文部科学省のコ永保研究振興局長より「大学に期待すること」と題してあいさつがあり,その後「1年間のトピックス」として,村上敬宜九州大学副学長,長田義仁北海道大学副学長より,両大学の研究戦略や,この一年間の具体的成果についての説明がありました。
 次に行われた研究紹介発表では,環境分野から,柳哲雄九州大学応用力学研究所附属力学シミュレーション研究センター教授,江淵直人北海道大学低温科学研究所附属環オホーツク観測研究センター教授,産学連携から,池田大輔九州大学システム情報科学研究院助教授,荒磯恒久北海道大学創成科学共同研究機構教授より,それぞれ発表がありました。
 その後,「大学への期待」をテーマに,まず九州大学卒業生の元村有希子さん(毎日新聞社科学環境部記者)が講演しました。続いて北海道大学卒業生の毛利衛さん(日本科学未来館館長)が,宇宙での体験をもとに,「今,教育は本来何のためにあるのかという原点に戻って考えるべき」,「卒業生を世界に送り出し,世界から人材を受け入れる」,「世界を見ながら地域に貢献する」などを提言するとともに,来年秋の宇宙ステーション長期滞在に向けて訓練中の若田光一宇宙飛行士(九州大学卒業)からの激励のメッセージを読み上げました。
 講演の後,元村さん,毛利さんに両総長を加えて,会場とのトークセッションが行われました。両大学OBからの質問が相次ぐ中,来場していた結城章夫文部科学事務次官が,「本当の人間力を備えたリーダーになり得るドクターの養成を両大学に期待しています。」と発言。また,毛利さんから「具体的な何かを両大学共同でスタートさせてほしい」との提案があるなど,大いに盛り上がりました。
 また,別室では北海道大学と九州大学の研究等を紹介したパネル展示や,DVDを上映し,参加者は興味深そうに見入っていました。
 フォーラムに引き続き,交流サロンにて交流会が催され,結城章夫文部科学事務次官の発声で乾杯し,多数の両大学OB及び企業等一般参加者との交流・親睦(しんぼく)を深めました。
 なお,当日は大学関係者や産業界,文部科学省等の官公庁から,254名の参加者があり,フォーラム,交流会共に大盛況のうちに終了しました。
会場風景(客席) 毛利衛さん(日本科学未来館館長)
会場風景(客席) 毛利衛さん(日本科学未来館館長)
「大学に期待すること」と題してあいさつを行うコ永保研究振興局長 結城章夫文部科学事務次官
「大学に期待すること」と題してあいさつを行うコ永保研究振興局長 結城章夫文部科学事務次官
発表を行う江淵教授 両総長の握手
発表を行う江淵教授 両総長の握手
発表を行う荒磯教授 パネル展示の様子
発表を行う荒磯教授 パネル展示の様子
元村有希子さん(毎日新聞記者) 交流会の様子
元村有希子さん(毎日新聞記者) 交流会の様子
(学術国際部研究協力課)

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