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平成19年度入学式の実施

 平成19年度の入学式が,4月6日(金)に札幌コンベンションセンターにおいて行われました。
 式は,来賓の東日本旅客鉄道株式会社相談役の松田昌士氏(本学大学院法学研究科修了),本学と大学間交流協定を締結している国の駐札幌領事館の領事,役員及び部局長の列席の下,北大交響楽団による「エルムの鐘」の演奏により開始され,中村総長から新入生に対し告辞が述べられました。
 総長は告辞の中で,本学の基本理念である「フロンティア精神」,「国際性の涵養」,「全人教育」及び「実学の重視」のうち,新入生にとっては「全人教育」と「国際性の涵養」が特に関わりがあると述べ,「『全人教育』とは,人間性を全面的・調和的に発達させることを目的とする教育を意味し,皆さんがこれから受ける教養教育と密接に結びついていること。本学の前身である札幌農学校は,クラーク博士が編成したカリキュラムのなかに,農学に関する専門科目だけではなく,語学,雄弁術,討論,演説などの科目があり,豊かな人間性と高い知性を兼ね備え,広い教養を身につけた人間の育成を図り,卒業生から内村鑑三,新渡戸稲造,志賀重昂,有島武郎など思想・文学をはじめ,人文社会科学分野における優れた人材を輩出したことにも示されていること。」また,「『国際性の涵養』では,自国の文化の自覚に裏付けられた異文化理解能力を養い,国際的に活躍できる人材を育成するところにあること。国連難民高等弁務官として難民救済活動の指揮を執られた緒方貞子氏のメッセージ「世界に出て行く若者たちへ」の中にある『何でもみてやろう』,『何でもしてやろう』という姿勢を持ってもらいたいこと。国際社会で言葉はとても大切だということ。」を述べられました。
 続いて,留学生を含む2,644名の入学者を代表して,文学部 波多野礼佳さんによる入学者宣誓が行われました。
 その後,来賓の松田氏の紹介,駐札幌領事館領事の紹介,本学役員の紹介,部局長の紹介と続き,北大交響楽団による「都ぞ弥生」の演奏で式は終了しました。
 入学式終了後には,本学卒業生で国鉄改革の筆頭として,国鉄の分割民営化に尽力され,今日のJRを創り上げた来賓の松田氏の講演「本学卒業生からのメッセージ」,佐伯副学長による「学園生活を送るにあたっての心構え」のガイダンス,北大応援団による「永遠の幸」と北大合唱団による「都ぞ弥生」及び「I’ ve been working on the rail road 」の合唱が行われ,行事が終了しました。


告辞を述べる中村総長 北大応援団による「永遠の幸」
告辞を述べる中村総長 北大応援団による「永遠の幸」
松田JR東日本相談役による「本学卒業生からのメッセージ」
松田JR東日本相談役による「本学卒業生からのメッセージ」
(学務部教務課)

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