全学ニュース

平成19年度北海道大学公開講座
「くらしを創る−安全と安心の科学−」を開催

 平成19年度北海道大学公開講座は「くらしを創る−安全と安心の科学−」をテーマとして7月2日(月),工学研究科 佐藤馨一教授「北海道民の新しい暮らしをつくる新幹線」の講義を皮切りに,7月30日(月),医学研究科 前沢政次教授の講義「安全・安心の地域医療は可能か」を締めくくりにして8回にわたり開催されました。一昨年来の「安全と安心の科学」についての講座を受け継ぎ,「くらしを創る」をテーマとしてさらに発展させ,人間と自然の関連を問う自然保護やエネルギー問題,快適な暮らしや人間発達をめぐる交通・医療・教育の諸問題,過疎化や地方財政危機のもとでの地域づくり・まちづくりのあり方など,本学ですすめられている先端的で多彩な研究の成果に基づき,私たちの暮らしをいかに創造すべきかについて講義を行い,毎回講師と受講者との間に熱心な質疑応答が行われました。
 受講者は,全回を通しての受講者が88名(募集定員100名),1回のみの受講者は延べ23名でした。また,今年度も札幌旭丘高校との高大連携の一環として,高校生延べ22名が聴講しました。
 7月19日(木)には,受講者及び生涯学習学友会会員を対象にキャンパスツアーを行い,国の重要文化財にも指定されている「札幌農学校第2農場(モデルバーン)」の見学を実施しました。受講者のうち参加者は30名でしたが,農学部元教授の高井宗宏先生が案内を引き受けてくださり,およそ1時間半にわたってモデルバーンの案内と説明をしていただきました。参加者は本学にこのような施設があり,公開されていることを,初めて知ると共に,日常生活では目にすることのない農機具の発展過程などを示す貴重な標本等を,感慨無量な面持ちで見入っていました。
 そして今回は,新しい試みとして,7月26日(木)の「地域の自立とは何か−“小さくても輝く村”西興部村に学ぶ−」及び30日(月)の「安全・安心の地域医療は可能か」については,西興部村と連携しインターネットを利用して,西興部村と会場である情報教育館スタジオ型多目的中講義室を結んで,双方向型の講座を行い,会場の講師・受講者と西興部村の方々との間で質問や討論を試みる実験的な取組を行いました。

講義の様子
講義の様子
(学務部教務課)

前のページへ 目次へ 次のページへ