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平成19年度「専門職大学院等教育推進プログラム」に採択される

 文部科学省の「専門職大学院等教育推進プログラム」は,高度専門職業人養成を行う専門職大学院と学校教員の養成を行う大学等における,理論と実務を架橋した実践的な教育方法等の開発・充実を行う優れた取組について,国公私立大学を通じた競争的な環境の中で重点的に支援することによって,高等教育機関における高度専門職業人養成等の一層の充実を図ることを目的として今年度から新たに公募が行われました。
 全国から108件の応募があり,そのうち38件が採択されました。本学からは,法学研究科が取組テーマ「法科大学院の教育方法・内容の開発・充実」に応募して採択されました。

取  組  名  称 申 請 担 当 者
法学未修者対応型の教育プログラムの展開 法学研究科 教授 白取 祐司

 本プロジェクトの概要は,法学未修者(入学前に法学を学習してこなかった者)に対して,効果的で密度の濃い教育プログラムを開発・展開するため,未修者の学修の進捗段階を踏まえた体系的な知識の伝達を可能にする教材・講義方法の開発と,ITを活用し,柔軟・自発的・双方向的な学修を可能にする環境の整備を行い,併せて未修者教育対応型の強力なFDを実現しようというものです。
 そのためにまず,現行「データベース利用総合電子教育システム」を充実・発展させるとともに,新たにWeb講義システム及びWebtubeを利用した学習補助システムを立ち上げます。
 Web講義システムは,未修者の補完的教育ツールとして活用し,学習補助システムはWeb上に出題・解答システムを構築し,担当教員が作成するミニテストを各学生の学習の進度に応じて適時に行えるようにするものです。
 このようにして得られた法的知識を実践的に活用する能力を涵養するため,若手弁護士の積極的な協力を得て展開されてきた民事法・刑事法の基礎ゼミを,さらなる教材開発と講義方法改善によって一層強化し,同時に,法学未修者の追跡調査と専門的知見をいれた強力なFDを実現させることによって,教育効果を随時検証していく総合的な教育プログラムを構築し,その成果はシンポジウムなどを通して公表していく予定です。

本取組の概念図
(学務部教務課)

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