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JICA(国際協力機構)地域別研修「南東欧都市上下水事業管理」コースを実施

 7月9日(月)から8月3日(金)までの26日間に渡り,JICA地域別研修「南東欧 都市上下水道事業管理」が本学において下記の体制で実施されました。今回は,アルバニア(1名),ボスニアヘルツゴビナ(3名),クロアチア(1名),モルドヴァ(1名),モンテネグロ(1名),セルビア(2名),マケドニア(1名)の計7カ国より10名を迎えました。
 旧ユーゴスラビアを中心とした対象国は,上水道施設の老朽化と設備の荒廃,下水道の未整備,河川水質汚濁と水道水源の悪化,上水道事業財政運営システムの未整備,中長期上下水道整備計画の欠如など様々な問題を抱えております。本研修は,効率的・効果的な上下水道事業,財源運営システムの構築,及び実施を主導する人材の育成に重点を置き開催されました。
 研修は,本学での講義・演習のみならず,札幌市水道局・建設局でのワークショップ,東京での日本下水道協会主催の下水道展,及び葛西水再生センターの見学,そして埼玉にて,アイシーネット(株)の協力の下,Project Cycle Management(PCM) 講習会が行われました。研修生は,本研修を通じて包括的な日本の上下水道事業を学び,最終日には,自国での上下水道事業にかかる改善計画を発表しました。
 また,札幌での一ヶ月間の生活は,研修生にとって日本文化の理解にもつながったようです。期間中には研究室でジンギスカンパーティーが開催され,北海道・北大ならではの体験をする貴重な機会となったようであり,大変好評を博しました。
 本研修は本学の知の国際貢献の一環として,来年度も実施される予定です。

〈実施体制〉
実施責任者:工学研究科教授 船水尚行
実施世話人:工学研究科助手 寺町和宏
実施サポート:札幌市水道局・建設局,JICE,工学事務部総務課,国際企画課,国際戦略本部

注)本学とJICAは平成17年4月に連携協力協定を締結し,年2回の連携協議会を含め,様々な研修や開発調査,セミナーなどの事業を実施しています。
本学で実施された開講式の様子 東京研修(下水道展)での一コマ
本学で実施された開講式の様子 東京研修(下水道展)での一コマ
(学術国際部国際企画課)

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