8月23日(木),東京都千代田区丸の内のサピアタワーにおいて,第14回「北大フロンティア・セミナー」を開催しました。平日にもかかわらず,首都圏の企業や官庁などで活躍している北大のOBやOGの皆さんをはじめとして約60名の方に参加いただきました。
今回の講師は,スラブ研究センターの岩下明裕教授で,「国境政治からみる中国・ロシア・日本の諸関係」と題して,約1時間半に渡り,講演が行われました。
岩下先生は講演の中で,北方領土問題の解決の糸口を,ロシアと中国,中国と中央アジア,中国とベトナム,中国とインドなどユーラシアの様々な国境問題の解決手順と教訓から学ぶ必要があること,問題解決のためには,解決への展望を見据えつつも,未解決の領土問題をかかえる国境地域の体力をいかに強化すべきか,また,日米関係を強化しつつロシアとの戦略的関係をどうつくっていくのか,に関しての具体的な政策提言が不可欠であること,などを大変わかりやすく説明されました。講演後も,参加者の皆さんから様々な質問が寄せられ,セミナー終了後に開催された懇談会においても,岩下教授と参加者の間で意見交換が盛んに行われ盛会裏に終了しました。 |
 |
 |
岩下教授から「国境政治からみる中国・ロシア・日本の諸関係」をテーマに講演 |
講演を聞き入る参加者 |
|
(学術国際部研究協力課) |
|