本学では,10月20日(土)から10月31日(火)を「北海道大学サステナビリティ・ウィーク2007」と設定し,「持続可能な開発」に係る3つの市民講座,2つの国際シンポジウム,新研究棟の開所式を行いました。これは,「持続可能な開発」国際戦略本部の呼びかけに賛同したCOEプログラムや部局が主催行事を持ち寄り,「サステナビリティ/持続可能性」のテーマの下に,広報活動や行事運営を連携して行った事業です。
参加したCOEプログラムや部局がそれぞれの行事の企画・運営を進める中,国際戦略本部は全体の広報と調整を担いました。情報を集約して,ポスターやウェブサイトを作成し,プレスリリースや記者会見,学外からの問い合わせ対応等の広報活動や行事運営支援を行いました。
このような連携により,単独で行事を行うよりも学外からの注目度が向上し,報道関係者からの問い合わせや市民講座の参加者数に連携成果が現れました。国際戦略本部へは報道機関5社から問い合わせがあり,すべての市民講座では立ち見が出るほどの参加者を集めました。
数人の参加者に意見を伺ったところ,2つの市民講座に参加した50代の女性からは,「サステナビリティというテーマに関心があったので参加しました。色々な研究成果が聴けてとても刺激を受けました。」との感想がありました。また,3つの講座に参加した70代の男性からは,「色々な教授がそれぞれの研究について話があったけれど,向かっている方向は一つだというのが感じられて良かった。」との感想がありました。このように,「サステナビリティ」に関して,本学の資源の多様性や実績の豊富さを伝えることができたことも,サステナビリティ・ウィークを実施した成果の一つと考えています。
また,参加主体の間でも,他のCOEプログラムや部局の行事の成果に関心を持つといった連携意識が育まれたことも成果の一つでした。
地球環境問題を話し合う「G8北海道洞爺湖サミット」直前の来年6月下旬から7月上旬にかけて,本学では,「サステナビリティ・ウィーク2008−G8サミットラウンド」を開催します。今年よりも更に多くの部局が参加する予定ですが,部局横断的に連携協力する上で,ウィーク2007の経験を活かしたいと思っています。
「北海道大学サステナビリティ・ウィーク2007」行事一覧 |
市民公開講座
10月20日(土) 自然再生と地域再生−自然の順応的管理と社会
・ 主 催:文学研究科特色ある研究プロジェクト「環境と公正の応用人文学」
・ 共 催:サステナビリティ・ガバナンス・プロジェクト
10月21日(日) 地球温暖化で北海道の環境はどう変わるか?
・ 主 催:「持続可能な開発」国際戦略本部
10月24日(水) 水環境とのつきあい方を展望する
・ 主 催:21世紀COEプログラム「流域圏の持続可能な水・廃棄物代謝システム」
国際シンポジウム
10月24日(水)〜 25日(木) 持続可能な水環境国際会議−統合的水資源管理−新たな段階へ
・ 主 催:21世紀COEプログラム「流域圏の持続可能な水・廃棄物代謝システム」
10月31日(水) 人獣共通感染症国際シンポジウム
・ 主催:21世紀COEプログラム「人獣共通感染症制圧のための研究開発」
開所式
10月30日(火) 人獣共通感染症リサーチセンター実験研究棟落成記念行事
・ 主催:人獣共通感染症リサーチセンター |
|
 |
 |
市民公開講座の様子(10月21日) |
講演会場にあふれる聴衆(10月24日) |
 |
サステナビリティ・ウィーク2007ポスター |
|
(学術国際部国際企画課・「持続可能な開発」国際戦略本部) |
|