第11回北海道大学教育ワークショップ(FD)を開催 |
北海道大学教育ワークショップが「単位の実質化を目指して」を主テーマに11月9日(金)及び10日(土)の両日,奈井江町の「農業構造改善センター」を会場に合宿形式で開催されました。このワークショップは,本学のファカルティディベロップメント(FD)の一環として高等教育機能開発総合センター高等教育開発研究部が中心となって企画・運営しているものです。
本年度からは,新任教員研修会と教育ワークショップを統合して,新任教員向けの教育ワークショップを春と秋の年2回実施することになり,今回は今年度2回目でした。
今回は,本学から28名及び6つの大学等から6名の参加があり,世話人等7名の総勢41名で実施しました。
始めに,開催にあたり脇田理事・副学長から挨拶があり,この後,「FDの目的と意義」及び「単位の実質化について」のミニレクチャーから始まり,教育法の基礎と新しい教育手法について今回のワークショップのテーマである「単位の実質化を目指して」に焦点を当てての活発な研修会が行われました。
ワークショップは,次の作業目標及びグループ作業テーマのもと,ミニレクチャー,グループ作業,全体討論が一つのセッションとして構成され,ワークショップ自体がインタラクティブな授業の一つの例となっており,グループダイナミックス,討論の組織など学生参加型の授業を体験するように企画されました。
作業目標
大学教育についての基本と教育改善のための方略を身につける。
1)授業科目名と目標の設定
2)目標の手直しと方略
3)方略の手直しと評価
グループ作業テーマ
次のA〜Eの5グループに分かれ単位の実質化を目指すことに主眼を置いた科目設計を行い,その過程で,教育の基本的要素,授業設計の実際,授業方法の改善,評価法などについて学びました。
A〜C 一般教育演習(学生数20, 90分の授業を週1回で15週)
D 総合科目(大講堂,90分の授業を週1回で15週,6名の学部長等が講師)
E 大学院共通授業(90分の授業を週1回で15週,6名程度の講師が交代で行う。)
グループ作業は,リーダー,発表者,発表OHP作成者,記録者の役割分担を決めて進められ,定められた時間内にスケジュールを次々とこなしていきました。
各グループでは,それぞれ工夫を凝らした授業を設計し,発表の場では様々な質問や議論がなされ活気に満ちていました。
予定された研修が全て終了し,最後に参加者全員による感想や意見が述べられましたが,「実際の授業科目に係る授業設計から成績評価までの一連のプロセスについての研修であり,大変参考になった。他研究科等及び他大学等の教員と学問分野を超えて議論できたことや親睦を深めることができたこと。また,授業設計の重要性が確認できた等,意義深かった。」との意見等が出されました。
2日間を通じて全員が最後まで真剣に取り組み,水準の高い見識のあるグループ討論,完成度の高いシラバスが作成され,内容のある有意義な研修会でした。
今回のワークショップの詳細については,11月発行のセンターニュースに掲載されています。 |
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(高等教育機能開発総合センター) |
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